レクサスUX 小物収納スペースの検証
都会派のクロスオーバーモデルやSUVと付き合う上で、ユーティリティスペースの使い勝手は重要なポイント。レクサスUXの場合はどうか? ライバルと目される3モデルと比べながら、その収納スペースをチェックする。
比較車両:レクサスUX250h“version L”/トヨタC-HR G-T/アウディQ2 1.4 TFSIシリンダーオンデマンド スポーツ(以下、Q2 1.4 TFSIと記述)/BMW X2 xDrive20i M Sport X
センターコンソール収納ボックス
レクサスUX(UX250h“version L”)
レクサスUXのセンターコンソール収納ボックスは、前後に270mm、幅130mm、そして深さ130mmとクラスを超えた容量を誇る。そのリッド(ふた)は横方向に開くタイプで、運転席側からも助手席側からも開けられる両開き式。前方(オーディオのコントロールスイッチ後部。写真では右側)に備わるのは、コインポケットとして使うことを想定したトレーだ。
トヨタC-HR(C-HR G-T)
C-HRもセンターコンソール部の収納スペースは前後に長い。深さもあるため収納力は抜群。例えばDVDのトールケースなど、かさばりがちなアイテムも収納できる実用的な作りになっている。
アウディQ2(Q2 1.4 TFSI)
Q2のものは前方が開くタイプで、容量はUXやC-HRには一歩ゆずる。他モデル同様、センターのアームレストが収納スペースのリッドを兼ねているが、閉じてもボックスとリッドの間には隙間が残る。
BMW X2(X2 xDrive20i M Sport X)
センターアームレスト直下に収納スペース(写真中央)が用意され、さらにその下にトレーが設置されるという2層構造となっている。どちらも単体での容積は限られているが、2つに分けたことにより利便性は高い。
グラブボックス
レクサスUX(UX250h“version L”)
上下2段式で、上部には取扱説明書一式を収納可能。右上にはETC車載器がインストールされる。リッドはキーによるロックも可能なプッシュオープン式。オープナーはリッドの右端にあり、運転席側からも手が届く。
トヨタC-HR(C-HR G-T)
プッシュボタンの操作でリッドがゆっくりと開く。その裏側自体を収納スペースとした、いわゆるバケットタイプだ。広めの空間が用意されており、薄型・小型のボックスティッシュなら2箱収納できる。
アウディQ2(Q2 1.4 TFSI)
Q2のものは、リッドが施錠可能。容量そのものは決して大きくないが、グラブボックス内部にはETC車載器に加えて、2つのSDカードスロット、そしてSIMスロットが配置されている。
BMW X2(X2 xDrive20i M Sport X)
X2のグラブボックスは床面がフラットな設計で、容量もライバル車の中ではゆとりがある。リッド裏が起毛仕立てとなっているなど、質感も高く感じられる。防犯のためにキーで施錠可能。
前席カップホルダー
レクサスUX(UX250h“version L”)
センターコンソール前方に500mlのペットボトル2本を並べて置ける。ボトルを立てた状態でも運転操作を妨げないようデザインが配慮されている。可動式のアジャスターにより細身の容器もしっかりホールド。左右のホルダー間に溝を設けた“メガネ型”のため、スマートフォンやタブレットなどボード状のアイテムもうまく収まる。
トヨタC-HR(C-HR G-T)
C-HRの前席用カップホルダーは、シフトレバーをはさんで前後にレイアウトされている。いずれも500mlのペットボトルに対応可能。UXと同様、筒内に可動式のアジャスターが組み込まれているため、細身の容器を置いてもグラつかず、しっかりと保持される。
アウディQ2(Q2 1.4 TFSI)
Q2のものは、大きな楕円形のスペースを取り外し式の“仕切り”で左右に分割した形状。仕切りを取り外せば、カップホルダーではなく広めの小物入れとして使うことができる。この仕切りそのものは、キーのホルダーにもなる。
BMW X2(X2 xDrive20i M Sport X)
BMW X2のカップホルダーは、レクサスUXと同様、左右のホルダー間に溝を設けた“メガネ型”。小物を置けるスペースと合わせて、センターコンソールの最前部にレイアウトされている。シャッター式のリッドも備わっており、カップホルダーを使用しない際はこれを閉じることですっきりとしたインテリアを演出できる。
ドアポケット(フロント)
レクサスUX(UX250h“version L”)
後方へと伸びるスリットがあり、前後に長いのが特徴。ボトルホルダーとして500mlのペットボトルを置ける一方、折りたたみ式の傘なども横置きできる。ボトルは斜めに挿入することになるが、抜き差しはしやすい構造になっている。
トヨタC-HR(C-HR G-T)
C-HRのフロントドアポケットは、後方に向かって下がるシャープなデザインが特徴。500mlのペットボトルのほか、B5サイズの冊子なども置ける設計となっている。
アウディQ2(Q2 1.4 TFSI)
アウディQ2のドアポケットも、基本的にはペットボトル+小物入れを想定したスペース。ドアハンドル部分は受け皿状ではなくグリップ状になっているため、サイズに関わらず物を置くことはできない。
BMW X2(X2 xDrive20i M Sport X)
X2のドアポケットは、ドアトリムの形状が工夫されており、500mlを超える長めのペットボトルも置けるようになっている。後方には、小物が入れられるスペースも確保される。
ドアポケット(リヤ)
レクサスUX(UX250h“version L”)
リヤのドアにポケットはない。ドアトリムの前方は、乗り降りの際に足先が接触することのないようにえぐられたデザインとなっている。アームレストにあるドアハンドルはポケットとしても使える。
トヨタC-HR(C-HR G-T)
C-HRのリヤドアは、まとまった収納スペースこそないものの、前方にドリンクホルダーが備わる。ドア開閉時に手をかけるドアハンドル部も、ポケットとして使用可能。
アウディQ2(Q2 1.4 TFSI)
Q2の場合は、フロントと同様にペットボトルホルダー+小物入れスペースが確保される。ボトルの形状にもよるが、500ml+αのペットボトルも収めることができる。
BMW X2(X2 xDrive20i M Sport X)
X2の場合は、幅(ふちから奥の面まで)が広めに取られているのが特徴。750mlクラスのペットボトルのほか、例えばデジタルカメラなど厚みのあるアイテムが置けるなど、ポケットとしての許容度が高い。
後席のアームレスト
レクサスUX(UX250h“version L”)
前方にドリンクホルダーを内蔵。ボトル以外にもスマートフォンなどの小物が置けるように、左右のホルダーは連結されている。
トヨタC-HR(C-HR G-T)
C-HRのリヤシートには、センターアームレストは備わらない。一方で、ドア側アームレストはサイズにゆとりがあり、その前方にはドリンクホルダーも組み込まれている。
アウディQ2(Q2 1.4 TFSI)
アウディQ2のリヤシートもセンターアームレストはなし。ペットボトルその他のアイテムはドアポケット内に置くことになる。
BMW X2(X2 xDrive20i M Sport X)
ドリンクホルダーはリッド付きで、使わない時はフラットなアームレストに。ホルダー内にはアジャスターがあるため、細身の容器でもしっかりホールドできる。
シートバックポケット
レクサスUX(UX250h“version L”)
レクサスUXのシートバックポケットは、助手席の後ろ側にのみ用意される。ハードなボード状の芯材などは用いられておらず、シート本体と同じ柔らかな表皮で仕立てられている。
トヨタC-HR(C-HR G-T)
ガソリンエンジン車、ハイブリッド車ともに、最上級グレードにのみシートバックポケットが備わる。助手席側だけでなく、運転席側にも装備。サイズにはゆとりがあり、B4の冊子も入れられる。
アウディQ2(Q2 1.4 TFSI)
アウディQ2は運転席と助手席の背面にシートバックポケットが備わる。ポケットそのものの張り出しを抑え、リヤの居住性を損なわないよう配慮されている。
BMW X2(X2 xDrive20i M Sport X)
X2のシートバックポケットも運転席と助手席の背面に備わる。入れたものが一目瞭然のネット状になっているのが特徴。伸縮性があるため、冊子に限らずペットボトルなど厚みのあるアイテムもしっかりとホールドできる。
[ガズー編集部]
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