自動車メーカーの国別まとめ~スウェーデン編~

日本でも人気の高い北欧デザイン。今回は、北欧で唯一、量産自動車メーカーがある国、スウェーデンを取り上げます。

といっても、実は現在、日本で販売されるスウェーデン車はボルボのみ。もう1社あったサーブ(サーブ・オートモービルAB)は2011年に経営破綻。紆余曲折ののち、「National Electric Vehicle Sweden AB 社」として、2013年からガソリンエンジンを搭載した「9-3」の生産を再開しているものの、日本にはやってきていません。

サーブ

ボルボ

「ボルボ」は、安全性能で世界をリードしてきた企業。世界中のクルマに装着されている3点式シートベルトを開発したのもボルボです。「ひとりでも多くの命を救いたい」と、特許を無償公開したことで世界中に広まりました。

輸入車で初めて「追突軽減オートブレーキ・システム」を搭載したのもボルボ(2009年)。2012年には、世界で初めて歩行者用エアバッグ搭載車を発売して話題になりました。

1990年代までは、質実剛健なセダンやワゴンを製造するメーカーでしたが、現在はアグレッシブなデザインと北欧ならではのインテリアを特徴としたハッチバックやSUVもラインナップしています。日本では「V40」、「V40クロスカントリー」、「V60」、「V70」、「S60」、「S80」、「XC60」、「XC70」、「XC90」の9車種を展開。安全性の高さと、ほかの何にも似ていないスカンジナビアンデザインで、ファンを増やしています。なお、ボルボはスウェーデンのメーカーですが、資本関係からいうと中国企業の傘下にあります。

ボルボ

ケーニグセグ

実はスウェーデンには、超弩級のスーパーカーを生産する「ケーニグセグ」というメーカーもあります。過去に日本で数台が販売され、2015年にも再進出されると言われるメーカーです。再び上陸した際には「億」の価格がつくのでは、と予想されます。

ケーニグセグ

サーブの再上陸はあるのか? そしてケーニグセグは? と気になることはありますが、まずはボルボを見て、北欧デザインに触れてみてください。

(木谷宗義/テヌール+ノオト)

[ガズー編集部]

MORIZO on the Road