これってどこなの!?「ウェザーストリップ」

カタログや雑誌などで目にはするけど、それが何を指しているのかわからないことってありますよね。そこで、「これってどこなの!?」という、クルマの部位やパーツを紹介していきます。今回、取り上げるのは「ウェザーストリップ」です。

風雨やほこり、騒音、振動を遮断するスゴいやつ

ウェザーストリップとは、簡単に言うとドアとボディのすき間を埋める、帯状の“シール材”のこと。ドアを開けたときに見える、ボディ側をぐるりと囲む黒っぽいパーツが、ウェザーストリップです。風雨やほこり、騒音、振動を遮断する役割を持っていて、通常はやわらかい樹脂でできています。

こう書くと、単純なパーツのように思うかもしれませんが、経年劣化によって弾性(やわらかさ)が失われたり、ひび割れなどが起きたりすれば、ちょっとした雨でも車内が水浸しになってしまいます。走行中は常に振動にさらされますし、真夏や真冬の温度にも耐えなくてはなりません。ウェザーストリップには、非常に高い耐久性や耐候性が求められます。

また、形状にも注目してみてください。部位ごとに厚みが異なる複雑な断面形状を持っていることがわかります。ウェザーストリップは、素材から設計、製造まで、非常に高い技術が投入されているパーツなのです。

自分のクルマのウェザーストリップは?

静粛性を高めるためにドア側にも取り付けられていたり、見栄えをよくするために植毛加工などが施されていたり、車種によって使われ方はさまざま。今度、ご自身のクルマに乗るときは、ぜひドアの周囲を観察してみてください。ウェザーストリップの役割や有り難みが、きっと実感できますよ!

(木谷宗義/テヌール+ノオト)

[ガズー編集部]