クルマのどの部分かわかる? 「サイドシル」

クルマのカタログや雑誌などで目にはするけど、それが何を指しているのかわからない言葉ってありますよね。そんな専門用語やパーツ名を理解すると、クルマの世界が俄然、おもしろくなります。今回紹介するパーツは、「サイドシル」です。

どこのこと?

「シル(Sill)」とは「敷居」を意味する英語です。つまり、「サイド(横)」の「シル(敷居)」とは、ドアの下に位置する敷居部分のこと。ドアを開けたときに見える部位が、これにあたります。

複雑な形状をしているのは、ボディの剛性(強度)を保つため。敷居を高く・幅広くすれば強度は上がりますが、乗降性が悪くなるため、強度と乗降性が両立するよう緻密に設計され、クルマによってさまざまな形状になっているのです。

アクセサリーカタログによく出てくる

「サイドシル」という言葉は、クルマのカタログよりもむしろ、アクセサリーカタログで目にすることが多いかもしれません。メーカーや車種によっても異なりますが、「サイドシルプロテクター」「サイドシルプレート」といった名称のパーツがあります。これらのパーツは、サイドシルに装着して、乗降時の傷付きからボディを守る機能性と、ドアを開けたときの印象を変えるデザイン性を高めるものです。

普段、意識せずにクルマの乗り降りをしている人も、自分のクルマのサイドシルがどんな風になっているか、ちょっとだけ気にしてみては?

(木谷宗義/テヌール+ノオト)

[ガズー編集部]