クルマのどの部分かわかる? 「コンソール」

「コンソールボックス」「大型コンソール」など、クルマのカタログでよく見かける「コンソール」という言葉。これは一体、どんな部分を表す言葉なのでしょうか?

どの部分のこと?

コンソールとは、運転席と助手席の間のスペースに設置された内装の一部。シフトレバーやパーキングブレーキレバー、収納、カップホルダー、アームレスト、カーナビのコントローラー、各種スイッチなど、車種によってさまざまな機能が集約された部分です。「フロアコンソール」「センターコンソール」とも呼ばれます。

コンソールがないクルマもある

FR車の場合はトランスミッションがこの部分に張り出しているため、必然的に高さのあるコンソールですが、床をフラットにできるFF車では、コンソールを低くしたり、開放感や後席へのアクセス性を重視してコンソールをなくすことも可能。ウィッシュやノア/ヴォクシー/エスクァイアといったミニバンでは、コンソールのないクルマも多いです。プリウスαなどのハイブリッド車では、バッテリーをコンソールの下に格納しているクルマもあります。

語源はパイプオルガンにあった!?

コンソール(Console)は「操作盤」を指す言葉。だから、シフトレバーやスイッチが集中するこの部分を「コンソール」と呼ぶんですね。航空機の操作盤も「コンソール」と言います。ちなみに、「コンソール」という言葉はもともと、パイプオルガンの「演奏台」を指す言葉だったようです。

クルマの用語には、クルマが生まれる以前からある楽器や馬車からきた言葉も少なくありません。カタログなどで何気なく見る用語も、調べてみると意外な意味や発見があったりしておもしろいですよ!

(木谷宗義/テヌール+ノオト)

[ガズー編集部]