最新チューニングカーを見て聞いて運転できる「HKS PREMIUM DAY in FSW 2018」

1月28日、富士スピードウェイでチューニングパーツメーカー「HKS」主催の走行イベント「HKS PREMIUM DAY in FSW 2018」が開催されました。「東京オートサロン」のすぐ後ということもあり、展示されていた最新カーの走る姿を観られるイベントとして、チューニングカー好きが来場しました。

HKS設立45周年を記念したパーツやデモカーを展示!

HKSが今年で設立45周年を迎えたということもあり、ピット裏のパドックエリアには同社のデモカーが数多く展示。懐かしのグループA仕様の HKS スカイラインGT-Rや今年のオートサロンに出展されたトヨタ86ベースの筑波スーパーラップマシン「TRB-03」。そして筑波FF最速を狙い開発が進められているスズキ・スイフトスポーツベース「TRB-04」もありました。

(左)「TRB-03」は夢の筑波スーパーラップ50秒切りを目標に製作された1台。FA20エンジンを2.5L化+スーパーチャージャーで800馬力! 既にテストで50秒台は記録しているとのこと。
(左)「TRB-03」は夢の筑波スーパーラップ50秒切りを目標に製作された1台。FA20エンジンを2.5L化+スーパーチャージャーで800馬力! 既にテストで50秒台は記録しているとのこと。
「サーキットサファリ」でTRB-03がバスの横を走行!(写真:栗原祥光)
「サーキットサファリ」でTRB-03がバスの横を走行!(写真:栗原祥光)
奥から自社航空用エンジンを搭載したセスナ、Gr.A R32 GT-R、Racing Performer R35 GT1000+
奥から自社航空用エンジンを搭載したセスナ、Gr.A R32 GT-R、Racing Performer R35 GT1000+

パドックエリアでは、HKS製品を販売しているチューニングショップやパーツメーカーがブースを開き、自慢のデモカーやパーツを展示。お買い得商品を販売する「POWER BAZAAR(パワーバザール)」やチューニングカーで一番気になる最高出力をその場で計測する「GT Ⅲ & GT SUPERCHARGER MAX POWER!!」も行われました。

HKSの「GT100Rターボキット」を装着したホンダS660は118馬力を記録!
HKSの「GT100Rターボキット」を装着したホンダS660は118馬力を記録!
かつて「HKS Kansai」として、今も西日本HKSユーザーの支えとなっている「Kansaiサービス」のブース。
かつて「HKS Kansai」として、今も西日本HKSユーザーの支えとなっている「Kansaiサービス」のブース。

ピットビル2階には「PREMIUM SALON」スペースが設けられました。45周年記念モデルのチューニングパーツや、ミニバンからスポーツカーまで幅広いラインナップで人気を得ているスポーツサスペンション「HIPERMAX S-style」の新型。そして人気車種ごとのチューニングパーツのプロトタイプや新モデルなどが展示され、多くの人で賑わいました。

スポーツカーからミニバンまでリーズナブルに快適なローダウンを実現している「HIPERMAX S-style」が2018年HKS「推し」パーツ。
スポーツカーからミニバンまでリーズナブルに快適なローダウンを実現している「HIPERMAX S-style」が2018年HKS「推し」パーツ。
45周年記念パーツ。右写真はGT-R用エンジン「VR38DETT」を4.3L化したショートエンジン。45周年限定品、エンジン本体で450万円。
45周年記念パーツ。右写真はGT-R用エンジン「VR38DETT」を4.3L化したショートエンジン。45周年限定品、エンジン本体で450万円。
トヨタ「2JZ」エンジン&日産「RB26」エンジン向けの新型タービンキットも登場!まだまだこの名機達のチューニング熱は収まることはない。
トヨタ「2JZ」エンジン&日産「RB26」エンジン向けの新型タービンキットも登場!まだまだこの名機達のチューニング熱は収まることはない。

こんな製品も開発製造しているHKS

またHKSはチューニングパーツで得た技術を活かして、天然ガス(CNG)とガソリン両方を任意に切り替えて走行できる「Bi-Fuel システム」を開発し、営業車向けに提供しています。イベントでもBi-Fuel車を展示していました。かつて筑波スーパーラップのレコードタイムを記録した「CT230R(ランサー・エボリューションベース)」も、Bi-Fuel技術の新たな可能性を追求するコンセプトカーとして活躍しています。

トランクスペースにガス容器を搭載している「CT230R-NGV-」。CNGでも高精度な制御システムでハイパワーを維持している。
トランクスペースにガス容器を搭載している「CT230R-NGV-」。CNGでも高精度な制御システムでハイパワーを維持している。

15台のHKSデモカーに試乗できる「体感試乗!会」エリア

富士スピードウェイ「アドバンコーナー」内側の駐車スペースは、HKSパーツを装着したデモカー15台を運転体験できる「体感試乗!会」エリアとなっていました。

WRX STIや86、アルトワークスやレヴォーグなどオールジャンルのクルマで、加速とパイロンで作ったスラローム走行、富士スピードウェイ外周路の試乗体験ができます。参加者にはHKS特製缶の緑茶がプレゼントされました。

下に「この商品はエンジンオイルではありません」と表記されている(笑)
下に「この商品はエンジンオイルではありません」と表記されている(笑)
お昼には抽選によるHKSデモカーのサーキット同乗体験も行われた。(写真:栗原祥光)
お昼には抽選によるHKSデモカーのサーキット同乗体験も行われた。(写真:栗原祥光)

雪がちらつく中のタイムアタック&レース!

サーキット内の本コースでは、ユーザー対象の走行会「HIPER CHALLENGE」や雑誌「Option」主催のショップデモカーによるタイムアタック「Option FUJI SUPERLAP」、さまざまなチューニングがされた86&BRZのレース「86&BRZ CHALLENGE」が行われました。

レーシングドライバー織戸学はマイカーのスープラでタイムアタック!(クレジット:OPTION SUPAR LAP)
レーシングドライバー織戸学はマイカーのスープラでタイムアタック!(クレジット:OPTION SUPAR LAP)

このイベントのトリとなった「86&BRZ CHALLENGE」では“排気量アップ+ターボ+スーパーチャージャー”で620馬力を発揮する「エスプリ BRZ」が登場。圧倒的なスタートダッシュで最後尾から瞬く間にトップに躍り出たものの、マシントラブルでストップ。自動車ジャーナリスト・橋本洋平氏がドライビングする「タイヤプロショップアリーナ」の86がトップチェッカーを飾りました。

優勝した「タイヤプロショップアリーナ」86
優勝した「タイヤプロショップアリーナ」86
(写真中央)一際迫力ある「エスプリBRZ」
(写真中央)一際迫力ある「エスプリBRZ」

毎年1月、最後の日曜日に開催されている「HKS PREMIUM DAY in FSW 2018」の最大のポイントは、デモカーを試乗体験でき、製品を前に質問ができること。だからこそ「これからチューニングしてみようかな」や「そもそもチューニングって何?」という人にもオススメイベントですよ!

(取材・文:クリハラジュン 編集:ミノシマタカコ+ノオト)

[ガズー編集部]

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