作品史上、初めて実在するクルマが登場！『トミカハイパーレスキュードライブヘッド』にGT-Rが採用された理由とは？

2018.08.27 10:00

タカラトミーの玩具を主題にしたアニメ『トミカハイパーレスキュードライブヘッド』の映画版『映画ドライブヘッド～トミカハイパーレスキュー　機動救急警察～』が8月24日（金）より公開されました。それに先立って、今回シリーズ初の試みとして実在する車種である「日産 GT-R」が登場することが発表され話題に！

そこで、これまでの作品にはなかった実在する車種を登場させるに至った経緯などを、タカラトミートミカマーケティング部マーケティング課・吉原有也さんにお聞きました。

“少し未来”の世界に違和感のないスポーツカーを

『トミカハイパーレスキュードライブヘッド』はこれまで、「変形してロボットになる」というコンセプトから、タカラトミーが企画したオリジナルの車両が登場していましたが、どうして実在するクルマを取り上げたのでしょうか？　そしてなぜGT-Rに？

「世の中に実際にあるクルマが出てくることで、より子どもたちに身近に感じて楽しんでいただけるのではないかと考え、タカラトミー中心に、ドライブヘッドチームで企画を立ち上げました」（吉原さん）

「ドライブヘッドは“少し未来”の世界の物語ですから、その中でも違和感のないデザインや性能を持つスポーツカーが最適だろうと考えました。そこで、GT-Rが浮かんできたのです。日産様に作品のテーマなどをお話ししたところ、『GT-Rが子供に夢を与える素晴らしい機会。ぜひやりましょう！』と採用していただきました」（吉原さん）

車両のデザインは日産の完全監修で、劇中には4台GT-Rが登場します。

「ドライブヘッドの機体のカラーと同じく、GT-Rも青（警察）、赤（消防）、白（救急）、黒（特別機動）の4色展開としました。その上で、各色の機体の特徴をデザインに落とし込んでいます。たとえば青のGT-Rでは、スピード感をイメージ。赤のGT-Rは、炎の中で活躍するのでファイヤーパターンを採用するなど、それぞれこだわりました。映画公開で、GT-Rの疾走シーンを見た子どもたちには、そのかっこ良さが伝わると思っています」（吉原さん）

映画公開に先駆けて実車を展示

「東京おもちゃショー2018」や「トミカ博 in YOKOHAMA」などでは、劇場公開に先駆けて、同車のトミカや作中のデザインを施した実車の展示もありました。

「GT-Rはファンの多いクルマですから、イベント会場では高い注目を集めていました。日産グローバル本社ギャラリーでの展示も行っており、そちらでも好評を得ております。『GT-Rが大好き！』というお子様にはもちろん喜んでもらっていますが、親御さんもお子さんと一緒により作品をより楽しんでいただければうれしいですね」（吉原さん）

なお、実車両の制作については、ハリウッド映画でも車両制作にあたった業者にフルラッピング施工を依頼。ドア・トランクの内側、さらにはボンネットフード裏に至るまで、高いクオリティーでカラーリングを施しているそうです。イベントで見かけたときには、実車の仕上がりにも注目してみてください。