モリゾウ選手も走った!「東京モーターフェス2018」は「胸に、ぎゅんとくる。」プログラムで大盛況!

10月6(土)~8日(月)の3連休、東京の人気観光地であるお台場で「東京モーターフェス2018」が行われました。このイベントは、自動車メーカー14社で構成されている一般社団法人「日本自動車工業会(略称:自工会)」が主催するもの。

今回は、「胸に、ぎゅんとくる。」が開催テーマに掲げられ、クルマに出会ったときに感じる「言葉にできないなにか」を改めて感じてもらったり、あまりクルマに興味を持っていなかった人にクルマの楽しさや驚きを感じてもらったりするためのプログラムや用意されました。

開催規模は大きく、イベントは4つのエリアに分かれていて、1日で見て回るのは大変なほど。その中から、ほかとは違った視点で筆者が注目した展示やプログラムをご紹介します。

お台場第一会場ではモリゾウ選手も登場!

メイン会場となる「お台場特設会場」は、さらに2つに分かれており、第1会場では、レーサーでもある人気DJ・ピストン西沢さんのステージや、最新モデルのデモランなどが行われました。イベント2日目には、“モリゾウ選手”こと豊田章男社長による、ラリーカーのデモランも! さらにWRC(世界ラリー選手権)に参戦している「ヤリスWRC」の本番仕様によるパフォーマンスも行われました。

ステージの隣では、各自動車メーカーと大手自動車買取販売店「ガリバー」によるカーヘリテイジ展示スペース「来て・見て・触って! 平成の名車体験」が展開されていました。

1991年から2万台限定で販売された日産・フィガロ。乗り出し価格は「200万円」
1991年から2万台限定で販売された日産・フィガロ。乗り出し価格は「200万円」
バブルを象徴する1台であるトヨタ・セルシオ。展示された「C仕様Fパッケージ」というグレードは、乗り心地重視の電子制御エアサスペンションと後部座席の快適性を追求している。乗り出し価格は「150万円」。
バブルを象徴する1台であるトヨタ・セルシオ。展示された「C仕様Fパッケージ」というグレードは、乗り心地重視の電子制御エアサスペンションと後部座席の快適性を追求している。乗り出し価格は「150万円」。
手前は三菱・ディアマンテ、その奥はいすゞ・ジェミニ。この時代のクルマ達はどれも個性豊かで今以上にクルマを所有する喜びが強かった。
手前は三菱・ディアマンテ、その奥はいすゞ・ジェミニ。この時代のクルマ達はどれも個性豊かで今以上にクルマを所有する喜びが強かった。
スーパーカーの証「ガルウィングドア」を採用した「トヨタ・セラ」。トヨタディーラーで見たことがある筆者(当時4歳)にとっては「未来の乗り物」「宇宙船」にしかみえなかった。
スーパーカーの証「ガルウィングドア」を採用した「トヨタ・セラ」。トヨタディーラーで見たことがある筆者(当時4歳)にとっては「未来の乗り物」「宇宙船」にしかみえなかった。
99台限定で東京地区のみで販売されていた「幻の」TRDのコンプリートカー「TRD2000」も。180馬力を発揮する3S-GEを搭載したスポーツセダン
99台限定で東京地区のみで販売されていた「幻の」TRDのコンプリートカー「TRD2000」も。180馬力を発揮する3S-GEを搭載したスポーツセダン

ガリバーによる展示車両には販売価格も提示されており、その値段にため息をつく人もいれば、ガリバーのスタッフに実際に買えるかどうかを聞いている来場者もいました。

痛車天国スペシャルが開催されたお台場第二会場

第2会場は、日本発のクルマカルチャーである「痛車」の展示ミーティング「痛車天国スペシャル in TMF」を開催。コスプレイヤーとの撮影会も行われていました。

両方ともトヨタ・チェイサーかと思いきや、右はBMW Z4のフロントマスクをチェイサールックにした「初音ミク」の痛車。
両方ともトヨタ・チェイサーかと思いきや、右はBMW Z4のフロントマスクをチェイサールックにした「初音ミク」の痛車。
トヨタ・クラウンをベースにした『ラブライブ!サンシャイン!!』の「松浦果南」の痛車。シンプルな色使いがオシャレで◎
トヨタ・クラウンをベースにした『ラブライブ!サンシャイン!!』の「松浦果南」の痛車。シンプルな色使いがオシャレで◎

『週刊少年ジャンプ』のラッピングを施したホンダ・フィットの展示、三菱・エクリプスクロス、トヨタ ・ランドクルーザーといったオフロードカーに同乗し、急勾配や凸凹を体験するアトラクションが行われていたほか、「GR スープラ レーシング コンセプト」のミニカーを限定販売するトミカブースが設けられていました。トミカブースは全日にわたって長蛇の列!

2018年に創刊50周年を迎えた『週刊少年ジャンプ』を記念してコラボしたラッピングカー
2018年に創刊50周年を迎えた『週刊少年ジャンプ』を記念してコラボしたラッピングカー
そのほかにも「日野チームスガワラ」のダカールラリー参戦車のコクピット試乗体験などが用意されていた。
そのほかにも「日野チームスガワラ」のダカールラリー参戦車のコクピット試乗体験などが用意されていた。

センタープロムナードにはRUF・CTRがズラリ

特設会場から「MEGA WEB」まで繋がっている遊歩道「センタープロムナード」には、国内外の自動車メーカーの最新モデル展示や近未来の短距離の移動手段として開発が進められている「立ち乗り型パーソナルモビリティ試乗体験」などがありました。

アバルト595。奥の赤い車はアルファロメオ・ジュリエッタ
アバルト595。奥の赤い車はアルファロメオ・ジュリエッタ
10月1日(月)にカタログモデルが発表されたばかりのアルファロメオ・ステルヴィオ
10月1日(月)にカタログモデルが発表されたばかりのアルファロメオ・ステルヴィオ
スマートBRABUSフォーフォー
スマートBRABUSフォーフォー

その中でも特に人気を集めていたのは、高性能車両が展示されているエリア。ポルシェをベースにしたコンプリートカーを製造するRUF社の「CTR」の歴代モデルが展示されていました。

初代CTRは、ポルシェ911(930型)をベースに車体・エンジンを徹底的にチューニングし、1987年に世界限定30台で生産されたクルマ。フェラーリF40やポルシェ959といったスーパーカーを凌ぐスピードと耐久性を見せつけました。その後、993型をベースにした「CTR2」、2007年にはオリジナルの車体で開発された「CTR3」を発表しています。歴代CTRが一堂に会する光景はとっても貴重!

さらにMEGA WEB前では、パトカーや消防車両といった働くクルマや、カーオーディオのチューンに焦点をおいたカスタムカーが展示されていました。消防車両のブースでは、子供が消火ホースを持っての消火訓練体験も!

MEGA WEBでは東北復興支援イベントも!

MEGA WEB会場では、レーシングゲーム「グランツーリスモSPORT」の国際大会を開催する特設会場「e-Circuit」と併催で、ココロハコブプロジェクト 「いわて・みやぎ・ふくしま フェスタ@MEGA WEB」も開催されていました。

「e-Circuit」内では誰でも本格的なハンドルコントローラーを装着したシミュレーターで「グランツーリスモSPORT」を体験でき、連日多くの人で列をなしていた
「e-Circuit」内では誰でも本格的なハンドルコントローラーを装着したシミュレーターで「グランツーリスモSPORT」を体験でき、連日多くの人で列をなしていた
「いわて・みやぎ・ふくしま フェスタ@MEGA WEB」の様子。屋外で販売されていた「牛たんコロッケ」と「仙台牛メンチカツ」は、両方買っても500円でボリューム感◎
「いわて・みやぎ・ふくしま フェスタ@MEGA WEB」の様子。屋外で販売されていた「牛たんコロッケ」と「仙台牛メンチカツ」は、両方買っても500円でボリューム感◎

「いわて・みやぎ・ふくしま フェスタ@MEGA WEB」は、トヨタ自動車による東北復興支援活動の一環で実施されたもの。会場では郷土玄能の実演や各県の名産品・ご当地グルメの販売が行われました。

新車、ヒストリックカー、ラリーカー、痛車に未来のクルマまで、あらゆるクルマが身近に感じられた東京モーターフェス2018。3日間で訪れた来場者は、のべ21万8千人にもなったそうです。きっとそれぞれに「胸に、ぎゅんとくる。」なにかがあったのではないでしょうか。

(取材・文・写真:クリハラジュン、編集:木谷宗義+ノオト)

[ガズー編集部]

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