ガラコやフクピカだけじゃない! みんな知ってる「ソフト99」の意外な商品たち
ガラコやフクピカなど、カーケア用品で有名なソフト99。実は、カーケア用品だけでなく、ホームケア用品も作っている会社なんだそう。どうしてホームケア用品を作るようになったのか、他にはどんな商品を販売しているのか、株式会社ソフト99コーポレーション広報部 田中亜以子さんにお話を伺いました。
はじまりは家具の艶出しワックス
- 日東化学株式会社から発売された「ゴールデンネオポリッシュ」
――ソフト99の始まりについて教えてください
株式会社ソフト99コーポレーションは、1954年設立の日東化学株式会社から始まりました。最初に発売した製品は、「ゴールデンネオポリッシュ」という家具の艶出しワックスです。木製品用として発売されましたが、リキッドタイプのワックスのためクルマにも応用することができると人気を集めました。当時のカーワックスは海外製のワックスが主流でしたが、高価で入手に苦労していた人たちの救世主のような国産ワックスになったといわれています。
――社名が変更になったのはいつからなのでしょうか?
- 発売当時の「ネオソフトワックス」のパッケージ
「ゴールデンネオポリッシュ」の発売後、1962年に自動車専用のワックス「ネオソフトワックス」を発売しました。ブランド名として採用された「ソフト99」という名前から、1993年に会社名を「ソフト99コーポレーション」に変更しています。由来には諸説あるのですが、常に柔軟な発想をするという意味の「ソフト」と、100を目指して挑戦し続けるという決意表明でもあったといわれています。
ホームケア用品の中ではメガネケア用品が人気!
- 現在はメガネケア用品が充実している
――ホームケア用品の販売はいつから始まったのですか?
カーケア用品の販売をメインとして始まったソフト99ですが、事業拡大に向けてカーケア用品だけでなく、開発技術を応用できるホームケア用品の開発に力を入れるようになりました。
ホームケア用品は、1983年に家庭用のクリーナーや補修剤が発売されたのが始まりです。
現在も販売しているホームケア用品には、1986年に発売したメガネの発泡洗浄剤「メガネブク」があります。当時の営業担当者が、発泡型の入浴剤からひらめいた商品なのですが、ソフト99ではそういった社員の発想やアイデアが大切にされています。
――カー用品のノウハウが活かされている商品もあるのでしょうか?
2000年に発売されたホームケア用のお掃除シート「あっ!キレイシリーズ」は、「フクピカ」の技術が応用されています。「フクピカ」は、窓用は拭きスジが残りにくく、ボディ用は傷がつきにくいクッション性のあるシートが採用されているなど、それぞれにシートの形状と液剤に工夫がされています。「あっ!キレイシリーズ」も同様に、窓や網戸、鏡など、それぞれの性質に合わせて開発されています。最近では、キッチンのしつこい油汚れにも使える「ギトギト油のおそうじシート」も手軽に使えると主婦の方から人気です。
――「フクピカ」は、今年2018年に20周年を迎えたんですよね。
はい。重労働だった洗車をラクにしたいという思いから作られた商品です。当時は、汚れたクルマを“拭く”という行為はクルマに傷をつけてしまうというイメージがあったんですよ。そのため、企画から商品化されるまでに相当な時間がかかり、ワックスの水性化と不織布の改良によって、ようやく商品化されました。今では、開発努力の成果もあり、ソフト99の主力商品となりました。
――メガネケア用品も人気なんですよね。
そうですね。メガネに泡状のスプレーを吹きかけて水で流すだけできれいになる「メガネのシャンプー」はSNSでも話題になることが多い商品です。手軽に使えるのはもちろんですが、拭くだけでは落ちにくい皮脂などの汚れも簡単に落とせるので、レンズ部分だけでなく鼻パッドやつるの部分もまとめてきれいにできるんですよ。
ものづくりに対するこだわりの強いソフト99
――会社の転機になった商品はありますか?
1987年に発売したタイヤチェーン「タイネット」は会社の転機になった商品といえるかもしれません。
それまでは、ワックスなどのカーケア用品や芳香剤などのケミカル用品しか扱っていなかったのですが、タイヤチェーンの発売から製品のラインナップの幅が一気に広がりました。
――ありがとうございました。
社名の由来や商品開発の過程からもわかるように、ソフト99はものづくりに対するこだわりが強く、生活を豊かで便利にすることを第一に考えて製品を開発されているのが印象的でした。そんなソフト99の人気商品である「ガラコ」や「カーワックス」についても、もっと聞いていきたいと思います。
(取材・文:橋本結花 編集:ミノシマタカコ+ノオト)
[ガズー編集部]
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