ステージパフォーマンスに合わせてレーシングカーが疾走! DREAM DRIVE DREAM LIVE 2019 with TOYOTA GAZOO Racing
3月9日(土)、東京都江東区青海のパレットタウン内にある、トヨタ自動車の展示ショールーム「MEGA WEB」にて「DREAM DRIVE DREAM LIVE 2019 with TOYOTA GAZOO Racing」が開催されました。MEGA WEB開館20周年というアニバーサリー・イヤーを祝して開催されたこのイベントの様子をご紹介します。
3つのテーマで楽しめるMEGA WEB
- トヨタ シティショウケースMEGA WEB(写真提供:MEGA WEB)
1999年3月にオープンしたMEGA WEBは、現在テーマごとにつくられた3つの施設があります。代表的なのは、巨大空間に最新のトヨタ車が多数並ぶ「トヨタ シティショウケース」。ここでは展示車に自由に試座することができるほか、自動車に搭載される最新のテクノロジーの体験も可能。気に入った車を見つけたら、全周1.3kmのライドワンコースではトヨタ車に試乗することもできます。
- 数多くの最新車両を展示(写真提供:MEGA WEB)
さらに、懐かしの名車が見られる「ヒストリーガレージ」や、子どもから乗れる車がある「ライドスタジオ」も用意。“見て、乗って、感じる”モビリティの体験型テーマパークとして人気を集め、2016年7月には累計来場者が1億人を達成したことに加え、トリップアドバイザーが行った調査「2018人気テーマパーク」の第8位に入りました。
アーティストとコラボする異色のイベント
MEGA WEBでは年間を通じて多くのイベントが行われていますが、今回の「DREAM DRIVE DREAM LIVE」は、さまざまなレースシーンで活躍したトヨタ自動車のマシンたちが、アーティストの音楽に合わせて走行するという、同施設の中でもかなり異色のコラボレーションイベントです。毎回、好評を博しており今回で10回目の開催を迎えました。
- HANDSIGN
今回、参加したアーティストは、2013年「日本レコード大賞」新人賞受賞、「Lemon」(原曲:米津玄師)の歌唱映像がYouTubeで1100万視聴を突破した演歌歌謡界期待の星『徳永ゆうき』のほか、ボーカル×ダンス×手話パフォーマンスという独自のスタイルで昨秋メジャーデビューした『HANDSIGN』。さらに「X JAPAN」や「イディナ・メンゼル」日本公演などでコンサートマスターを務めるヴァイオリニストとオペラ歌手によるスペシャルユニット『枝並千花 feat.安部誠司』、2018年「口笛世界大会」チャンピオンの口笛奏者『YOKO』、さらに、日本を代表するシンガー、「X JAPAN」の『Toshl』が参加。圧巻のパフォーマンスを披露し、観客を魅了しました。
集められた車両も豪華。2014年にドイツで行われたニュルブルクリンク24時間レースでクラス優勝を果たしたレクサスLFA 48号車をはじめ、1993年にWRC(世界ラリー選手権)でトヨタに悲願のマニファクチャラーズ(メーカー)タイトルをもたらした5代目セリカ(ST185型)と、1998年に同じくWRCで活躍したSUBARU インプレッサ 555 WRCも登場しました。
- セリカGT-FORU ST185(左)とSUBARU インプレッサ 555 WRC(右)
さらに2002年にミスターGTこと脇阪寿一さんにSUPER GT初戴冠をもたらしたエッソウルトラフロースープラも。
- エッソウルトラフロースープラ
そして1992年、関谷正徳さんがステアリングを握り、トヨタ初となるル・マン24時間レースの2位入賞を果たしたCASIO TS010(33号車)と、1991年に日本車初となるル・マン24時間レース総合優勝を果たしたMAZDA 787Bの前身モデル767Bも参加。この787Bですが、なんと有志によってマシンのメンテナンスが行われ、クラウドファンディングでタイヤの購入やマシンの補修をしているのだそうです。
- トヨタ初となるル・マン24時間レースの2位入賞を果たしたCASIO TS010(33号車)
- マツダ767Bとそのマシンをメンテナンスする人々
さらに、今年発売が予定されているGRスープラのほか、2000GTをはじめとする数々のヒストリックカーも走行しました。
- 今年の発売を予定しているGRスープラ
- トヨタ2000GTをはじめとするトヨタスポーツモデルも集合
レーシングカーのステアリングを握るのも、関谷正徳さんや脇阪寿一さん、木下隆之さんなど、現役時代にその車種を操った名選手たち。ヒストリックカーは大嶋和也選手、国本雄資選手といった現役ドライバーと、木下隆之さんがハンドルを握りました。
- 2000GTに乗り笑顔の木下隆之さん
そのほか、館内には歴代のスープラや昨年WRCで活躍したヤリスWRC、WEC(世界耐久選手権)に参戦しているTS050 HYBRID、そして来年からSUPER GTに登場する予定のGR Supra SUPER GT Conceptなどが展示され、こちらも注目を集めていました。
- 歴代のスープラたち
- WRCやWECで活躍したマシンも展示されていた
走行前には「パドックウォーク」という形で、来場者がマシンに近づいて撮影することも。特に新型スープラには多くの人が集まりました。また、レース会場と同じようにドライバーたちにサインを求める姿も見かけました。
- パドックウォークの様子
- サインをする脇阪さん
15時半から開始したイベントでは、まずWRCに参戦したセリカとインプレッサが走行。1990年代に流行した洋楽のBGMにのって、野太いエキゾーストノートを奏でながら迫力の追走を見せてくれました。
続いてYOKOさんの口笛の調べに乗って、ヒストリックカーが走行。耳に優しい音と柔らかなエンジン音に癒やされます。
その後、脇阪さんによるGRスープラとエッソウルトラフロースープラによる迫力のデモラン。特にGRスープラではドーナツターンを見せてくれました。
- SUPER GTではスタンディングスタートは行わないが、今回は特別に実施。リアタイヤからタイヤスモークが上がる
- GRスープラが観衆の前でドーナツターンを披露
参加ドライバーによる電動カートレースが行われたあと、枝並千花 feat.安部誠司による力強いオペラの調べとともに、レクサスLFAが驚きの速度で疾走。高らかな歌声と天使の咆哮と形容されるV10エンジンのマリアージュに会場はうっとり。
- 電動カートによる模擬レースの様子
- ヘッドライトを点灯させレクサスLFAが走行
こうして日が傾きはじめたころ、デモランの最後として、トヨタTS010の3.5リットルV型10気筒自然吸気エンジンと、マツダ767Bの4ローターエンジンに火が入れられ、エキゾーストノートがお台場の空に響き渡りながら、1台ずつデモラン走行。夕焼けに照らされたマシンは、まるで写真で見たル・マンの夕暮れ時を彷彿させるものでした。
レーシングカーによる走行がすべて終わるとコースオープン。ステージ前には多くの方が集まる中、徳永ゆうきとToshlが熱唱し、18時にイベントは終了しました。
多いに盛り上がったMEGA WEB開館20周年記念の「DREAM DRIVE DREAM LIVE」。今後もMEGA WEBではヒストリックカーの同乗体験をはじめ、こどもモーターショーなど、さまざまな催事を予定しているとのことです。また施設内の一部は改修中で、こちらも近日中にリニューアルオープンするとのこと。お台場に行かれた際は、MEGA WEBに立ち寄り、自動車を、見て、触って、感じてみてくださいね。
▼MEGA WEB
URL:https://www.megaweb.gr.jp/
(取材・文・写真:栗原祥光 編集:木谷宗義+ノオト)
[ガズー編集部]
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