100台以上のフェラーリがミュゼオ御殿場に!「FOCJ フェラーリ・ブランチ 2019」
4月7日(日)に、「スーパーカーの代名詞」であるフェラーリのオーナーのために用意されたお洒落な交流会「FOCJ フェラーリ・ブランチ 2019」が、静岡県御殿場市にある「ミュゼオ御殿場」で開かれました。広々とした敷地内には、100台を超える新旧フェラーリがぎっしりと置かれ、それぞれのオーナーたちは青空の下で軽食を取りながら交流を楽しんでいました。
日本で唯一のフェラーリ認定オーナーズクラブ
このイベントを行った「FOCJ(フェラーリ・オーナーズ・クラブ・ジャパン」は、2014年8月にフェラーリ本社から認定された日本唯一のフェラーリ・オーナーズ・クラブです。世界中の「FOC(フェラーリ・オーナーズ・クラブ)」で決めたガイダンスに沿って、年間を通じ今回のブランチ以外にもツーリングやサーキット走行など、さまざまなイベントを開催しています。フェラーリそのものの付き合い方や、フェラーリを通じた人生の楽しみ方を知っているフェラリスタ(フェラーリをこよなく愛する人)にとって、最高の場なのです。
- 会場受付前に前日に納車したばかりだという最新モデル「488ピスタ」が展示されていた。オーナーはFOCJの松田名誉顧問
1970年代のモデルから最新モデル、チューニングカーまで
敷地内に、まるでミニカーのように並べられたフェラーリの中から、筆者が注目したクルマを紹介します。言うまでもなく、そのどれもが素晴らしいコンディションでした。
フェラーリ・365GTB/4
365GTB/4は、1968~73年の間に生産された、当時のフラッグシップモデルです。搭載されているエンジンは、352馬力を発揮する4,390cc V型12気筒DOHC。ピニンファリーナが手がけた流線型のボディは、一見すると大柄に見えます。しかし、車両重量は1280kgと軽量です。よく「デイトナ」と呼ばれるのは、1967年の「デイトナ24時間レース」で1-2-3フィニッシュを果たしたあとに登場したモデルであるため。
フェラーリ・モンディアルt
フェラーリというと2人乗りのイメージが強いものですが、「モンディアル」はクーペモデルながら後部座席がある2+2モデルです。1980年に登場し、長距離ドライブが多い北米市場を主なターゲットに、1993年まで約6000台が生産されたロングセラーモデルで、この車両は1989年以降に発売された3.4L V型8気筒エンジンを搭載するスポーツモデル「モンディアルt」。現在中古市場でおよそ500万円からと、比較的リーズナブルなクラシックフェラーリとして注目を集めています。
フェラーリ・F40
F40 は、フェラーリが1987年に創業40周年を記念して製作したスペチアーレモデルです。フェラーリの歴代モデルでもっとも人気のあるモデルのひとつで、幅広い年代に知られている「ザ・スーパーカー」です。当時のF1パイロットでさえ乗りこなすのは難しいと言われた「跳ね馬」ですが、会場には数台のF40が見られました。こちらはその中でも珍しいホワイトカラーの1台。ホイールは、F40のレース専用車「F40LM」と同じOZレーシング製のホイールが装着されています。「跳ね馬」というより、伝説上の生物である「ユニコーン」のような優雅かつ何物にも染まらない力強さを感じました。
そのほか、レース仕様にした個体も。フェラーリ社の基本コンセプト「そのままでレースに出場できるモデル」をもっとも体現しているだけに、カスタマイズした車両も意外と多いのです。
ラ・フェラーリ アペルタ
2016年に、フェラーリの創業70周年を記念した限定モデル。フェラーリが厳選した209名オーナー(+チャリティーオークション向けに1台)に向けて生産された、最新のスペチアーレモデルで、2013年に発表されたハイブリッドハイパーカー「ラ・フェラーリ」のオープンモデルとなります。このホワイトの個体は、FOCJ名誉顧問の松田芳穂氏の愛車です。
ラ・フェラーリ アペルタのうしろには、同じく松田名誉顧問が所有する「ラ・フェラーリ」も置かれていました。V12エンジンにF1テクノロジーのひとつ「運動エネルギー回生システム(KERS)」を元に開発したパワーアシストユニットを搭載し、963馬力を発揮します。F1と同じ工程で製作されたカーボンモノコックと、最適な空力特性を常に実現する「アクティブ・エアロダイナミクス」をまとった、最速のフェラーリです。
ちなみにラ・フェラーリ アペルタを手にするには、ラ・フェラーリを正規購入していることが前提だそうですが、そもそもラ・フェラーリも、スペチアーレを含めた5台以上のフェラーリ購入経験がないと入手できないものでした。フェラーリを深く愛し、維持できる想いと財力がなければ、購入することはできないのです。
フェラーリ 328GTS ケーニッヒ・スペシャル
世界にはフェラーリをより速く、よりカッコよくフルカスタマイズするチューニングメーカーがあります。その代表格がドイツの「ケーニッヒ・スペシャル」です。主にワイドボディーキットとターボチャージャーを装着したチューニングを得意としており、今回のイベントでは「328GTS」をベースにしたコンプリートカーの姿が見られました。
エンジンルーム横の車台番号プレートの隣には、ケーニッヒ・スペシャル社のシリアルプレートが装着されており、このクルマが本物であることを証明しています。搭載されているエンジンはツインターボ化により約450馬力を発揮!
“クルマ好き同士”であることは変わらない
クルマがフェラーリというだけで、イベント自体はほかのクルマのオーナーズクラブと同じように和気あいあいとした雰囲気で執り行われていました。フェラーリオーナーといえど、“クルマ好き同士”であることは変わらないようです。
▼FOCJ(フェラーリ・オーナーズ・クラブ・ジャパン)
https://ferrariownersclub.jp/
(取材・文・写真:クリハラジュン、編集:木谷宗義+ノオト)
[ガズー編集部]
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