最新技術を駆使したリアルでドラマチックな展開が魅力! 今、見たいレース&ラリー映画<2010年代>
- 『フォードvsフェラーリ 』 (C) 2020 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
たった一人の勝者になるために、ドライバーだけでなくチームやサプライヤーが必死になるからこそ、レースやラリーは面白くなります。そして、そんな熱い戦いだからこそ映画の題材にもなるのです。今回は、2010年から現在までの約10年間に公開されたレース&ラリー映画を紹介します。
ル・マン24時間レースに挑む2人の友情物語
- 『フォードvsフェラーリ 』 デジタル配信中 ブルーレイ+DVDセット発売中 (C) 2020 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved. 発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン (2020年6月の情報です)
まずは『フォードvsフェラーリ』。第92回アカデミー賞で「編集賞」と「音響編集賞」の2冠を獲得した2019年の作品です。世界三大レースと呼ばれるル・マン24時間レースを舞台に、1960年代の絶対王者である「フェラーリ」に「フォード」が挑むという物語。見どころは、フェラーリvsフォードという企業間戦争でありながらも、あくまでもフォーカスされるのは、カーデザイナーのキャロル・シェビーとドライバーのケン・マイルズの2人です。企業戦争の軋轢にもまれながらも奮闘する気骨あふれる2人の姿は、大人のドラマとしても見ごたえ十分。
- 病気を理由にレーサーからカーデザイナーに転身したシェビー(左)と、ブルドッグのあだ名を持つ英国人ドライバー、マイルズ(右)の友情が物語の中心。『フォードvsフェラーリ 』(C) 2020 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
臨場感満点のラリーカーとメカニックの姿に注目
- 『OVER DRIVE 通常版』 DVD発売中 発売元:電通 販売元:東宝 (C) 2018「OVER DRIVE」製作委員会 (2020年6月の情報です)
次に紹介するのは、邦画『OVER DRIVE』。WRC(世界ラリー選手権)を目指す若者たちの夢と愛、葛藤を描く2018年の作品です。主人公となるのはメカニックの兄と、ドライバーの弟という兄弟。共にラリーを戦う二人には、それぞれ秘めた思いがあり、それゆえに2人はすれ違っていく……。そんな若い人間ドラマが繰り広げられています。一方、ラリーカーの走行シーンやメカニックの作業シーンなどは、国内ラリー関係者の協力もあり、臨場感たっぷり。ラリーを題材とする映画作品は少ないので、その楽しみを学ぶという意味では、貴重な作品ではないでしょうか。
1970年代のF1の実話をリアルなレースシーンと共に再現
- 『ラッシュ/プライドと友情』 価格:3800円+税 発売元:ギャガ 販売元:ポニーキャニオン (C)2013 RUSH FILMS LIMITED/EGOLITOSSELL FILM AND ACTION IMAGE.ALL RIGHTS RESERVED. (2020年6月の情報です)
こちらは、実話を基にした『ラッシュ/プライドと友情』。1970年代のF1シーンを盛り上げた、ジェームス・ハントとニキ・ラウダの戦いと友情を描いた作品です。存命のラウダ氏の協力もあり、ストーリーは史実に基づいているのでとにかくリアル感がすごい! F1カーの再現度も驚くほど高く、まさに手に汗を握るバトルシーンが楽しめます。最終決戦の地が日本の富士スピードウェイというのも嬉しいところ。ただし、タイトルにもあるように物語のベースは2人のレーシングドライバーの人間模様。F1に詳しくなくても、楽しめる作品といえるでしょう。
- プレイボーイのハント(左)とクールなラウダ(右)という正反対の性格の2人の戦いと友情が物語の中心。『ラッシュ/プライドと友情』(C)2013 RUSH FILMS LIMITED/EGOLITOSSELL FILM AND ACTION IMAGE.ALL RIGHTS RESERVED.
1990年代初頭のF1ブームの立役者「アイルトン・セナ」の人生を振り返る
- 『アイルトン・セナ~音速の彼方へ』 Blu-ray: 1886 円+税/DVD: 1429 円+税 発売元: NBCユニバーサル・エンターテイメント (C) 2010 Universal Studios. All Rights Reserved. (2020年6月の情報です)
最後は、『アイルトン・セナ ~音速の彼方へ』です。1980年代の終わりから90年代の初頭にかけて、日本はF1ブームに沸き立ちました。その真ん中にいたのは本作品がクローズアップするドライバー、アイルトン・セナでした。天才と称されたセナのドライバー人生を丁寧に描く作品です。幼少時代に始まり、F1へのデビュー。初勝利から、常勝チームへの移籍。ライバルとの確執。そして最期までが当時の映像と共に語られます。当時のことを知る人であれば、懐かしく、また、ほろ苦い思い出がよみがえることでしょう。また、セナのことを知らない人であれば、これほど丁寧に説明した作品もないはずです。セナというドライバーを通して、現在とはまた違ったF1の雰囲気を味わうことができる作品です。
- デビューから最後のレースまで、自身のインタビューやレースシーンを交えてセナの人生が描かれる。『アイルトン・セナ~音速の彼方へ』 (C) 2010 Universal Studios. All Rights Reserved.
F1からル・マン24時間レース、ラリーなどを題材にした映画を紹介してきました。振り返ってみればどの作品も舞台はレースやラリーですが、フォーカスされるのはドライバーたちの人間ドラマ。勝負に立ち向かうドライバーの真摯な姿に、人は感動するのでしょう。そこにレースやラリーの魅力があるといえます。
(取材・文:鈴木ケンイチ 写真:ウォルト・ディズニー・ジャパン、東宝、ギャガ、NBCユニバーサル・エンターテイメント 編集:奥村みよ+ノオト)
<関連リンク>
ウォルト・ディズニー・ジャパン
https://www.disney.co.jp/
東宝オフィシャルサイト
https://www.toho.co.jp/
NBCユニバーサル・エンターテイメント
https://nbcuni.co.jp/
[ガズー編集部]
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