「ネッツトヨタ熊本」のマンガ連載!Webコミック『私の魅力がわからんと!?』とは

トヨタ系ディーラー「ネッツトヨタ熊本」の公式サイトでは、オリジナルWebコミック『私の魅力がわからんと!?』が連載されています。多くのWebコミックは、出版社の運営するサイトで掲載されており、ディーラーの公式サイトで連載を行うのはとても珍しいこと。今回は、ネッツトヨタ熊本株式会社 の企画担当者さんに、『私の魅力がわからんと!?』を連載するのに至った経緯と、読者の反応を聞きました。

『私の魅力がわからんと!?』は、どんなコミック?

ネッツトヨタ熊本のチャンネルホームページで連載される『私の魅力がわからんと!?』。「熊本県ドライブラブコメ漫画」と銘打つように、主人公の2人が熊本県の名物道路や観光地といったスポットを巡ります。

『ネッツ熊本が新しくお送りする企画、漫画『私の魅力がわからんと!?』は、熊本の豊かな自然や魅力的な文化を漫画家「鹿子木灯(かなこぎともり)」さんの愛嬌たっぷりの漫画を通してお届けする熊本ドライブラブコメ漫画です。ネッツ熊本のクルマが漫画になって熊本中を走り回ります! すべては大好きな熊本を大切なお客様とともに、熊本をもっと楽しみたいから。もっと誇りに思いたいから。この漫画を読んだら、きっと今より熊本を好きになって、きっとドライブに行きたくなります』(ネッツトヨタ熊本チャンネル内『私の魅力がわからんと!?』解説文より)

ヤリスを愛車とし、ソロドライブ(と、愛車の撮影)が趣味の熊本在住「加藤さん(主人公)」。職場に同じ年齢の男性「細川さん」が異動してきたところからコミックは始まります。クルマはおろか免許証を持たない細川さんを助手席に乗せ、毎話、熊本県の名物道路や観光地を巡るストーリーです。

作者の鹿子木灯さんは、現在も活動されるプロのマンガ家。代表作に『今日どこさん行くと?(MFCキューンシリーズ角川刊)』が挙げられます。

Webコミック企画はディーラー間の差別化と熊本の復興応援のため

それでは、ディーラーがWebコミックを連載するという珍しい企画は、どういった経緯により立ち上がり、動き出したのでしょうか?

「2020年からの『トヨタ車全車種取り扱い』に対する差別化と、『熊本の復興応援』という想いが根底にあります。まず、全車種取り扱いに関しては差別化・販売店の個性が重要になると考えており、その表現と手段として漫画(サブカルチャー)を選択しました。クルマの表現方法として漫画が個性になると考えたからです。また、当社は『ヒロシキャンプ×KUMAMOTO』というコンテンツをチャンネルホームページ内で実施しており、熊本の復興・魅力発信をしてきましたが、作者の鹿子木さん自身も、熊本地震の体験から復興に貢献したいとの気持ちを強くお持ちで、幸いにも縁があり、『私の魅力がわからんと!?』を描いていただけることになりました」(企画担当者さん)

Webコミック企画に関し、社内の反応は概ね好評とのこと。また、鹿子木さんの反応も非常に好意的だったそうです。

当初は長期連載ではなく、1話読み切りか3話完結の短期連載となる予定だったといいます。ところが、コロナ禍により不要不急の外出が制限される事態が発生。ネッツトヨタ熊本は「漫画の中だけでも外出気分を味わってもらいたい」との想いから、長期連載に舵を切りました。そして、2020年7月に連載スタート。2021年3月現在、第5話までが公開されています。

「鹿子木さんのファンの方をはじめ、多くの熊本を愛する方にあたたかいお声をいただいております。県内各地の素晴らしい風景をお届けできることと、運転の楽しさを伝えることができているのではないでしょうか」(企画担当者さん)

鹿子木さんの代表作『今日どこさん行くと?』も、熊本県と周辺の地域をスズキ「アルト」で巡る、地域の応援を目的としたもの。すでにスズキ車のイメージを持つ鹿子木さんを起用したことや、版権の異なる『今日どこさん行くと?』のキャラクターがゲスト出演していることなど、ファンにとっては喜びの声とともに「よく(トヨタが)やったな」という驚きのコメントが挙がっているそうです。

なお、ネッツトヨタ熊本は、実店舗にて鹿子木さんのサイン会を実施。Webコミックが集客に寄与している手応えが伝わります。

ヒロシさんのキャンプ動画コンテンツも

ネッツトヨタ熊本のチャンネルホームページでは『私の魅力がわからんと!?』のほかにも、先の企画担当者さんのお話しにもあった、芸人のヒロシさんによる動画コンテンツ『ヒロシキャンプ×KUMAMOTO』や、これまでクルマに興味のなかったライターの中城明日香さんがつづる『三十路子連れ女が車について考えてみた』など、オリジナルのコンテンツを展開。読者に新鮮な楽しさを提供する姿勢から、実店舗でのサービスの手厚さが伝わります。

  • ルートが寸断された阿蘇をはじめ、熊本の復興応援を目的に始まった「ヒロシキャンプ×KUMAMOTO」。「YouTube」の登録者数が5万を超える名物コンテンツとなった

  • 「近寄りがたい」というディーラーの印象を払拭するため、ライターの中城明日香さんにネッツトヨタ熊本を取材してもらい、エッセイで素性を伝える

クルマユーザーにお勧めのドライブスポットを教えてくれる『私の魅力がわからんと!?』。今後、ネッツトヨタ熊本のチャンネルホームページを参考にし、地元支援コンテンツを展開するディーラーが登場するかもしれませんね。

<関連リンク>
ネッツトヨタ熊本チャンネルホームページ
https://www.netz-kumamoto.com/

(文:糸井賢一/写真・コミック:ネッツトヨタ熊本/編集:木谷宗義+ノオト)

[ガズー編集部]

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