第10回暴言を一番近くで聞いているのは、他でもない彼女！運転中の二重人格に要注意。／はあちゅうのドライブデート指南

2015.03.03 17:00

女子にドライブデートでひいた瞬間を聞くと必ずランクインするのが「運転中の彼の態度の豹変」です。

大きくて強いものに守られているという安心感からか、あるいは、命の危険が関わってくるという危機感からか
理由はなんにせよ、普段は温厚な彼氏がいきなり、「バカヤロー！」などの乱暴な言葉を吐くと、女子のか弱い心臓はキュっと縮みます。

もちろん、そういう言葉が思わず出てしまうからには相手の車がマナー違反をしたり、危ない態度をとる通行人がいたのでしょうが、どんなことがあったにせよ、その暴言を一番近くで聞いているのは、他でもない彼女なのです。

飲食店や電車などで、たまにケンカを見たり奇声を上げている人を見ると、自分は全く関係が無くても怖く、あるいは不愉快に感じると思います。人間って、周りに同期していく生き物なので、隣にいる人の怒りや恐怖って、伝染するんですよね。

せっかくの楽しいデートなのに密室空間で「バカヤロー！」なんて言われたら、例えそれが危険運転をしてきた相手に対してのものでも、彼女はそれを自分との時間の中でのネガティブ要素と捉えてしまうんです。

私も一度、付き合っていた男性に最寄駅に送ってもらった時に、ヘッドフォンをして走行していた自転車が信号無視で飛び出してきたことがあります。

状況的には１００％相手が悪いのですが、「お前ふざけんなよー！！」と彼が普段使わないようなキツい言葉を相手に浴びせていたのを聞いてしまって、見てはいけないものを見てしまったような気まずさとか、自分が送ってもらったことによって彼にそう言わせてしまったという罪悪感とか、やっぱり歩いていけばよかったという後悔だとか……
いろんな気持ちが絡み合って、車を降りる頃には、どーんと気持ちが沈んでしまいました。彼も私も悪くないのに。

私も人間ですしどちらかというと短気なので、反射神経でついキツい言葉をだしてしまうことはあります。

でも、もしも子供が出来て、家族で同じ車に乗った時に、旦那さんがキツい言葉をよく吐く人だったら、私が味わうのと同じ肩身の狭さや罪悪感を子供が味わってしまうように思うので、あまり歓迎は出来ません。

助手席に乗る側の心得として、瞬間的に興奮状態になってしまった彼を落ち着かせてあげるテクニックを身に着けると同時に、男の人には、どんなに相手に言っているつもりでも、キツい言葉の要素を、同乗者は吸収してしまうことも頭にいれてもらえると嬉しいです。

次回は2015年3月17日（火）に公開。どうぞお楽しみに！

プロフィール

ブロガー・作家／はあちゅう（伊藤春香）

慶應義塾大学法学部政治学科卒。在学中にブログを使って、「クリスマスまでに彼氏をつくる」「世界一周をタダでする」などのプロジェクトを行い、女子大生カリスマブロガーと呼ばれる傍ら、レストラン、手帳、イベントをプロデュースするなど、「はあちゅう」名で幅広く活動。

2009 年電通入社後、中部支社勤務を経て、クリエーティブ局コピーライターに。
2011年12月に転職し、トレンダーズで美容サービス、動画サービスに関わる。
2014年9月からフリーで活動中。

伊藤春香オフィシャルブログ「はあちゅう主義。」：http://ha-chu.blog.jp/
Twitterアカウント：はあちゅう @ha_chu

[ガズー編集部]