SUPER GT開幕目前！LEXUSチャンピオン奪還までの道　vol.2　基礎編

2016.03.30 17:30

今回は、レクサスチームトムスの2台をおさらいしましょう。

レクサスチームトムス
36号車 au TOM’S RC F
伊藤大輔選手（1975年11月5日生まれ、40歳）
ニック・キャシディ選手（1994年 8月19日生まれ、21歳）

今シーズン、マレーシアの国営企業ペトロナスが原油安の煽りを受け、泣く泣くチームのスポンサーから撤退、2008年から定着していたペトロナスグリーンのカラーに終止符が打たれました。どのカラーリングに変わるのかが注目の的でしたが、第２回の公式テスト直前に、新しいスポンサー契約が発表されました。最後に控えしビッグスポンサーは、新しい英雄、三太郎のCMが大ヒット中の au、 KDDI株式会社。auセルモスープラ、F1と再びモータースポーツを支えてくれることになりました。岡山戦は、桃太郎、富士は金太郎のようです。これで、GT500クラスのLEXUS勢が出そろいました。

ドライバーは、チャンピオン経験もある大ベテランの伊藤大輔選手が残留し、全日本F3選手権からステップアップしたニック・キャシディ選手とシリーズを戦います。大ベテランとルーキーの組み合わせは、序盤堅実な歩みになるかもしれません。スーパーGTというレース、ライバルたちに目を向ける他に、ご存じGT300 クラスとの混走でその処理にもかなりのスキルが必要、非常に難しいレースです。しかし、キャシディ選手はなかなか順応性の高いドライバーという評判。昨年はF3でチャンピオン、今年は、イタリアの名門チーム、プレマからユーロF3にも参戦します。日本のお兄さんの元で、たくさんのスキルを盗んでトムスの外国人ドライバーの先輩たちのように、羽ばたいて欲しいですね。コンペティションではありますが、先生役としてルーキーを任されたベテランドライバーのシーズンにも注目です。

37号車 KeePer TOM’S RC F
ジェームス・ロシター選手（1983年8月25日、32歳）
平川亮選手（1994年 3月7日生まれ、22歳）

変わらずスポンサーは、今月18日に東京証券取引所市場第一部への上場した、KeePer技研株式会社。ドライバーについては変更がありました。ジェームス・ロシター選手、4年目のトムスでのシーズンは、チーム内での移籍で、平川亮選手とタッグを組みます。ロシター選手、すっかり日本のレースに馴染んだ感がありますね。参戦しているスーパーフォーミュラでも、アグレッシブでイケイケな走りを披露しているのはもうご存知かと思います。平川選手とのテストから好調です。

平川選手は、今年ELMS（ヨーロッパル・マンシリーズ）にも参戦する、トヨタ育成ドライバーのひとりで期待の若手。若いのは言うまでもないのですが、速い！そして、ロシター選手と並ぶと外国人に負けないくらいスタイルも良く、お二人ともモデルのようなのです。そして、この37号車は、2年連続一人ずつドライバーは変わってはいますが、開幕戦で優勝をしていて、先般の岡山テストでも結果は上々でした。 2度あることは3度ある？関谷監督、東條エンジニアを中心に、新しい体制で2台がどんなレースをするのか注目です。