SUPER GT開幕目前！LEXUSチャンピオン奪還までの道　vol.3　基礎編

2016.03.31 15:30

今回は、こちらの2台をおさらいしましょう。

レクサスチームゼントセルモ
○38号車 ZENT CERUMO RC F
立川祐路選手（1975年7月5日生まれ、40歳）
石浦宏明選手（1981年4月23日生まれ、34歳）

昨年からこの体制になりつつも、チャンピオン経験も豊富でしっかりとした土台のあるチームだからこそ、このドライバーのお二人は何も心配なく眺めていられます。スーパーフォーミュラでも、チーム監督とドライバーという立場の違いこそありますが、同じチームで一緒にいる時間が非常に長いお二人。昨年シーズン後半だったでしょうか、スーパーフォーミュラに来ているのに、実は次のSUPER GTの話をしていたということがありました。想像以上に、すぐにコミュニケーションを取ることができる環境は、かなりの利点。通常チームへわざわざ行って、ドライバーと顔を合わせて話すことが、すぐそこで出来てしまう訳ですからね。

移籍してすぐの頃は、ちょっと“ゆるく見える”チームの雰囲気に、石浦選手びっくりされたそうですが、あくまでもオンオフの切り替えが素早いということで、これまでの戦績を見れば由緒正しいトップチームであることは、ご理解いただけると思います。また他のカテゴリーのお話になりますが、昨年、石浦選手初のスーパーフォーミュラのタイトルがかかった際に、チームがいつもの雰囲気で送り出してくれたことでリラックスできた…、とチームに非常に感謝していました。これがこのチームの“色”なのだと思います。

ベテランドライバーの立川選手は、レクサス一のイケメン、王子と言っても過言ではなく、目に星が入っているとしか思えないのですが、いつもルックスとはまた違った力強いコメントをくださいます。オフレコ発言は非常に愉快な立川選手ですが、石浦選手の立川選手へのリスペクトが、うまく関係を築き長年寄り添った夫婦のようにいいムードなのではないしょうか。このコンビは、長そうです。そして、今季は、元ブリヂストン、F1のフェラーリチームでもご活躍だった浜島裕英総監督を迎えることも、経験豊富な高木虎之介監督とも併せ、チームの人材の層が厚くなりプラスに働くことは間違いないですね。期待しています！

レクサスチームサード
○39号車 ZENT CERUMO RC F
ヘイキ・コバライネン選手（1981年10月19日生まれ、34歳）
平手晃平選手（1986年3月24日生まれ、30歳）

コバライネン選手は、もはや説明するまでもなく元F１ドライバー。昨年来日した際は、何が起こったのかとびっくりして、サード佐藤社長のところへ聞きに行ったのが懐かしいです。かなり辛抱強く口説き落とした経緯を伺ったのですが、今季も残留してくれましたね。平手選手も、昨年こちらに移籍し体制をすべて一新。新たなチャレンジに出たチームでしたが、この体制の2年目となる今年は、少しずつ地固めの効果が出てきているかもしれません。

今季は、あまりこの言い方は個人的には好きではないのですが、ファーストドライバーがコバライネン選手、セカンドドライバーが平手選手と登録を入れ替えていました。役割分担を昨年とは逆にしたそうです。たくさんコバライネン選手に走ってもらい、もっと日本のサーキットを知り尽くして、F1ドライバーまでのし上がったそのスキルを遺憾なく発揮してもらおうということのようです。平手選手は、十分知り尽くしている訳ですので、これはこれで相乗効果が得られると感じますね。それに、ふたりでオフシーズンのミーティングの際に昨シーズンの反省点をとことん話し合ったそうなのです。お二人の関係も、第二のステップを歩み始めたのかなと。英語が堪能な平手選手だからできることでもありますし、ベテランメカニックを補充するなど、チーム体制を明らかに強化していると感じますね。ピットに伺った際、これまでの違った雰囲気も感じますね。今季は、ますます期待ですね！

さて、簡単に5チーム6台のLEXUS勢についてご紹介しましたが、とにかく！今季も、チャンピオンを取り戻すべく！一生懸命応援したいと思います！

開幕戦は、4月9日（土）～ 10日（日）、岡山国際サーキットにて熱戦の火ぶたが切って落とされます！ぜひ、サーキットにいらしてくださいね！　お待ちしています！