タイトル争いは振り出しに、そして今週末も熱いぞ!~ スーパーGT第6戦現場レポート、おまけ紅葉ドライブ ~
異例ですねえ、1週間だけ休んで連戦です。今週末は、第7戦ツインリンクもてぎラウンドです。先々週鈴鹿に行って来たばかりだというのにね。
世の中、GO TOでしかも秋晴れが続き、とても気持ちの良い毎日が続いています。第6戦鈴鹿ラウンドも天候に恵まれ、予選日9,000人、決勝日は、19,000人の来場がありました。イベント広場もショップの展開もあり、これまでと少しずつ様変わりしているようです。私はあちら側には行けないので目にしておりませんが、ここは焦らず少しずつまいりましょう。
第6戦は、GTファンならご存じのようにセーフティーカーが入ったことで、非常にラッキーなチームもありました。もちろん、そのラッキーを引き寄せるための好判断、また偶然だったチームもあったようですが、そんな作用が働きました。
予選日、大クラッシュで珍しく23号車No.23 MOTUL AUTECH GT-Rが、決勝を最後尾から戦うことになるという信じられない事態が発生しました。さぞかし、その時予選アタックを全開で行っていた松田次生選手ならびにチーム関係者は落胆したことと思います。
GT-Rのエースが…、さすがにファンの方も悲哀に包まれたことと思います。ですので、翌決勝日の落胆からの優勝は、予選のクラッシュなど忘れさせてくれる?こととなったでしょう。メカさんたちお疲れさまでした。
このラウンドは、シーズンでウェイトハンデがマックスの重量級の戦い。前半好調だったGRスープラ勢は、辛いラウンドとなります。ランキング上位はとにかく1ポイントでも獲得するというのが目標。軽いクルマが大暴れするラウンドとなります。
マークするのは、GT-R勢。ここで軽いというのは、シーズン全般で逆に奮わなかったということになりますが、なかなか調子の出ないシーズンを過ごしているのがGT-R勢ですので、暴れまわることを予想。
12号車カルソニック IMPUL GT-Rは、予想通り頑張りました。SC入らなかったら優勝してた?GRスープラでは、19号車WedsSport ADVAN GR Supraに期待が高まりました。NSX勢は、苦戦気味の16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTや、鈴鹿が得意なダンロップタイヤの64号車Modulo NSX-GTが元気かなと。
スーパーGTのウェイトハンデのシステムは、メカニカルなことは説明できないけど、うまくできているなあといつも感じます。ちゃんと軽いクルマにチャンスが訪れるので。ハンデ背負っても速いクルマも当然あります。そこはチームもしっかり戦略を立てたりドライバーの技量もあったりしますが、この天王山はしっかりハンデが効いてきているのも感じましたね。
予選でポールポジションの8号車ARTA NSX-GTは、今季3度目のポールポジションを獲得しました。前回も大きなセット変更を行いそれが功を奏したと野尻智紀選手が発言。今回もチームメイト福住仁嶺選手と二人の速さが際立ちました。3度目となると、優勝したい気持ちが一番となるのは当然ご本人たち。周囲の期待も背負って、今回はイケたかなと思ったのですが、セーフティーカーのタイミングにも泣き3位表彰台で幕を閉じました。こんなに悔しい表彰台は、無かったのではと思います。んー、ガンバだ。
GRスープラ勢は、19号車WedsSport ADVAN GR Supra宮田莉朋選手、予選Q1をトップで通過。これは!と思ったのですが、決勝は少し大人しい結果の9位でしたね。もっと暴れて良いかな。
38号車ZENT GR Supraが5位と善戦しました。走り出しから立川祐路選手に笑顔が見られたので期待していたら、石浦宏明選手共になかなか良かったですね。何か前半戦クルマに苦労していた様子(素人目線で)。調子良くなったのかな。そうなると、残り2戦でますますタイトル争いにこのクルマもからみますね。11ポイント差を次でどこまで縮められるか。NSX勢の10 ポイント差の100号車RAYBRIG NSX-GTの追い上げも怖いかな。
ランキング上位が奮わず、ここで大混戦となりましたので、ダイエットする今週末(ウェイトハンデ半分)と元のスタイルに戻るに最終戦(ウェイトハンデ0)に大注目です。お客様も引き続き入場できるようになって、この混戦が盛り上がらないわけがない!
第6戦で勝利の女神がほほ笑んだ、いやソーシャルディスタンスながらもハグした、抱擁した23号車の強運が一番怖いです。なぜによりによってめちゃ強いクルマに微笑んだの(笑)。コロナ禍でとっても熱い戦いにするためなのでしょうね。シーズン前半、なりをひそめていたGT-R勢。GT500クラスというのは、三つ巴じゃないと萌えない。それを勝ち取ってこそチャンピオン!そう思うんです。それを考えると神様やるねえ。ノーハンデでめっぽう速いGRスープラは逃げたいところ。しかし、今週末のツインリンクもてぎ、第4戦、同じサーキットで優勝した17号車KEIHIN NSX-GTの激走ぶりも目に浮かびます…。予想がつかないわ。
そうそう、現在1ポイント差でランキング2位の37号車KeePer TOM'S GR Supra。鈴鹿ではノーポイントでしたが、ニック・キャシディ選手が残り2戦出るとか出ないとか記事になっていました。記事にはフォーミュラEのテストに参加のためだとか。そして、来季日本にいる?いない?本人のInstagramのストーリーにも怪しいくだりがあったみたい。友人に教えてもらいましたが、わたしは見てなく…どのことを指しているのが不明。サッパリわからん(笑)。
真相もそのうちわかるし、だから“へー”という軽い感じで受け止めています。ご本人が来季フォーミュラEに参戦することをやんわり表に出しているので、何かしら動きがあるのは間違いなく。まあ、とりあえず残り2か月、スーパーGTは目前のタイトル争いを注視します。
さて、日本の気候は11月に入っても暖かいですね。紅葉の季節はドライブに出かけたくなります。GT鈴鹿の帰りに忙しなく直帰する私と違い、フォトグラファーさんは仕事の合間に紅葉をカメラにおさめてくださいました。信州の女神湖、白樺湖周辺との事です。年末まで出張続きの中、ありがとうございます。慌ただしい短いシーズンが続き、ぶっちゃけ私の気分はまだ夏くらいでして、紅葉を愛でる余裕が欲しい。しかし、時間は作るもの。クルマでのお出かけは、そんなひとときを作るのも容易だったりしますよね。
サーキットは、山の中が多いから、モータースポーツ観戦の後GO TOもできるスケジュールだったらさらに良いよね。こんなひととき、若いコたちは「良き!」っていうのかな。では、また!
(11月2日、スーパーGTの残り2戦、第7戦、第8戦をキャシディ選手は欠場、代わりに山下健太選手が担当する事がチームより発表されました)
写真:折原弘之、テキスト 大谷幸子
レポーター(お)ねえさん・大谷幸子
随時、クルマに関する様々なイベント・テーマでレポートしていきます!
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