第4戦はホンダ勢が表彰台を独占 ~スーパーフォーミュラ第4戦現場レポート~
ここにきて、スーパーGTなど最終戦を迎えるカテゴリーが出てきまして、改めて短いモータースポーツシーズンだったなあと思うのですが、みなさまいかがでしょう?さみしくなりますね…。
そして、スーパーフォーミュラはシーズンの折り返し第4戦を迎えました。今回速かったよね~ホンダさん。お見事でした。今回のコラムは、ホンダ祭り、ホンダサンクスデーです。先般のスーパーGTに続き、トヨタ勢もがんばです。
さて振り返ります。九州ラウンドということで、サーキットに向かうまでのスケジュールを少しだけ入れましょう。あ、誰も聞いてない?いつか九州まで足を延ばしてレース観戦したいという方のためにね。トヨタ陣営調子良くなかったので、ホンダさんレポートです。
自宅からまず羽田空港へ。3月以来の久しぶりの飛行機でした。羽田に着くと、コンドーレーシングさんに会いました。チームスタッフのみなさんは金曜日の朝から設営していますから木曜移動のチームもありますね。時間はそれぞれかな。エンジニアやメカさんと話しつつ、ボーディング。熊本空港へ向かいます。
車両は、関門海峡を越えて自走で行くチームがほとんどですね。山口県にあるセルモ・インギングさんたちは、山口から自走で4時間くらいでサーキットだそうです。御殿場組は羽田から飛行機ですね。
熊本空港へは約100分ほどで到着。飛行機移動だと日本が小さく感じます(笑)。渋滞の高速道路を抜けサーキットに向かうよりも早く到着しますし、距離は遠いですが移動が楽に感じます。
飛行機は、富士山真上、本州を離れ大分から九州に入り阿蘇山を左に見ながら、有明海に出て海から旋回して陸に向かい熊本空港へいつも入りますね(こんな説明要らないか)。この少しの間の有明海も好きです。昼間のフライトは、日本地図を見ているような光景にも出会うので好きです。ま、富士山を見た後は必ず爆睡のルーティン。今回は、淡路島が見えたところで目が覚めました。そこからは子どもです。窓からずーっと外を見ています、はい。
熊本空港からレンタカー屋さんへ。スーパーGTだと関係者だらけ。以前聞いたときは、トヨタレンタカーさんは、九州中のクルマを集めると言ってました。ですので、あちこちの県の「わ」ナンバーがサーキットに集っていますね。この日は、そんなに遭遇しなかったかな、すでにスーパーフォーミュラライツの走行も始まってますからもう一日早く入る関係者も多いからかな。
熊本の初日の夜は、当たり前のように馬刺しタイムライン。菅生に行けば牛タンと名物も美味しいのですよ。馬をいただくと足が早くなると昔思い込んでいたことがありました(笑)。
近年は、地震や今年の夏に豪雨など天災に見舞われることも多い熊本県、スケジュールが決まった頃は、本当に九州まで行けるのだろうかと心配していました。コロナ禍でもありますしね。無事にいってこられて感謝です。来場してくださったみなさまにもね。
阿蘇山の外輪山に位置するオートポリス。久しぶりでしたが季節外れの暑さでした。雪降った!と言ってもいい11月半ばだというのに信じられませんでした。朝晩のシャキっとした空気は気持ちよかったですが、日が経つにつれその寒さも和らぎ季節感がなくなりました。観戦される方には良かったと思います。霧だ、見えない、雨だ、寒い…などというのが嘘みたいでした(オートポリスさんごめんなさい)。
肥後大津に関係者は滞在。そこからサーキットまでは、40分くらいでしょうか。ミルクロードは、ぜひクルマで走ってもらいたい場所。とても気持ち良い道路です。今回は関係者渋滞にも遭わず、毎日、阿蘇のカルデラと放牧されている牛、たまに顔をだすたぬきか穴熊をみながら通勤しました。見どころがたくさんあるのですが、なかなか仕事なので行けませんね。代わりに行って欲しいです。以前、一度、レース明けに行ったことがあったかな。
レースのお話を…。予選は、スピン2台からの赤旗。エンジンストールでリスタートもタイムオーバーでアタックできずなどなどバタバタのトヨタ勢でしたね。決勝のリタイアの2台もトヨタ勢。たまたまだと思いますが、残念が多いレースウィークでした。ピットストップも聞いてまわると、ミスも数チームあったりと本当難しいんだなと改めて思いました。原因は人為的なことだけではなくね。もうね、疲れてんじゃないかと。これは文句ではない。レースができることはとてもうれしいけど、ハードスケジュールだし疲れも出るはず。メカさんじゃない私もキツイもん(汗)年寄りだからもあるけどね。と無責任だけど、言っておきます。
第4戦優勝は、スーパーGTに続き2週連続の勝利、16号車TEAM MUGEN野尻智紀選手!ポールトゥウィン!おめでとうございます!じっくり見たことなかった横浜タイヤさんのキャップ。1stと入っていますね(遅っ)。これは記念になるなあ、今まで見落としてました…。中野信治監督のイケメンぶりは変わらず。たまにユニフォームにストールを首に巻いてるときがあるんですよ。おしゃれ男子です。
2位は、5号車 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 山本尚貴選手!山本選手、セーフティカーが入ると、ピットへは向かわずコースにステイアウト。マージンを稼ぎ続けました。速かったね。終盤ピットに戻ってから再び追い上げ、最後は、野尻選手に0.633秒差の2位でチェッカー。見応えありました。いつものキレッキレの走り、シビレました。
3位は、64号車 TCS NAKAJIMA RACING 牧野任祐選手。彼もF2に参戦していました。欧州修行ののちの帰国で経験豊富。速いしね彼。フレンドリーなドライバーさんで、予選やレースになるとどこで切り替えてんのかなあと思うときがあります。次世代のホンダさんを背負うドライバーなのかな?そう思っていますよ。夏とか着てるTシャツ、めちゃ流行ってるやつとかで、ついつい見ちゃいます(笑)。若いコから学ぶ学ぶ。この方もおしゃれ男子ですねえ。
ちょうど良い写真がなく…左、グリッド。右、先般のスーパーGT初参戦、ARTA55号車のピットにて
ホンダ陣営からスポット参戦の50号車 Buzz Racing with B-Max 松下信治選手。前の週に、スーパーGTのGT300クラスへ、怪我で参戦できないベテランドライバー高木真一選手の代わりに走りましたが、今回もスーパー助っ人です(若者は助っ人なんて言葉知らない?)。
今年はF2のヨーロッパで活躍していました。志半ばで帰国しましたが、優勝もしていたからスゴイですね。そんなキャリアの彼は、今回は前戦のポールシッター、セルジオ・セッテ・カマラ選手に代わり登場しました。ハコ(スーパーGT)は、初参戦でしたが、スーパーフォーミュラはブランクはあれど走っていましたので、F2からの…ですので得意分野でしょう。予選・決勝6位とさすがでした。このまま乗るのかな?海外志向で、チャンスがあればと思っていると思いますが、日本で走りが見られるのも私は楽しみです。
トヨタ勢は、18号車 carrozzeria Team KCMG 国本雄資選手が4位で最高位。ほっ…。スタートでスルスル抜いて行ってましたね。チームメイト小林可夢偉選手が不在の中、がんばってポイント積み上げてます。
5位に3号車 KONDO RACING 山下健太選手が入りました。彼はもっと上にいて良いですね。予選で13位と沈んでしまいました。そこからの5位。国本選手が11番手からの4位ですので、中段より下位の方が視界が開けていた?でも、まずは予選頑張って欲しいね。
山下選手、スーパーGTにしろ、追い上げがハンパない。予選で前にいたら…と思ってしまいます。今季WEC参戦ではありましたが、バーレーンでの最終戦を欠場してこちらを選択。彼は、本当注目の人です。彼の愛犬の柴犬にもわたしは注目していますけどね(笑)。
そして、今回3位走行中にタイヤに不具合が生じてリタイアとなった39号車 JMS P.MU/CERUMO・INGING 坪井翔選手。もう残念!今季はドライでも速く良い感じ。とても悔しがっていましたが、次に期待。チームでタイヤ交換に関することは検証しているはず。スローパンクチャーでもなく、ナットが緩んでいたとか外れていたとか、現場で飛び交っていましたが、どうにも複雑なハプニングだったみたいです。とにかくがんばです!
最後に、ポイントリーダーの20号車 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 平川亮選手!予選でスピン。決勝は、スタートで7台のごぼう抜きでしたが最終的にノーポイントの12位。でも有効ポイント制という味方が…。2戦まで落としてもカウントされません。このシステムに頼ったらいけませんが、ITOCHU ENEX TEAM IMPUL がチャンピオンを獲ったら、最近お孫さんができて目じりが下がりっぱなしの星野一義監督が大喜びするだろうなと。そんな姿も見たいかな。
毎年応援する人だらけ、いやがんばれがんばれと言い続ける応援団ですので、みなさんに頑張って欲しいですね、これ素直な気持ち。良いレースを見せて欲しいです。残り1か月、一気に駆け抜けますよ!よろしくね!
(写真:折原弘之、大谷幸子 テキスト:大谷幸子)
レポーター(お)ねえさん・大谷幸子
随時、クルマに関する様々なイベント・テーマでレポートしていきます!
[ガズー編集部]
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