【クルマ購入ドキュメント第6回】最終回。東京と、私と、私のクルマ。
地元のアベ君に、「慣れるためには、高速道路に乗って少し遠出のドライブをするとええんやで」と言われたので、大好きな場所にドライブすることにした。
最初のドライブに行く場所は決めていた。
自分のクルマ、自分の運転で、憧れの聖地へドライブ
榛名湖と関東屈指のパワースポット「榛名神社」が有名な美しい山、群馬県の榛名山だ。
群馬県が大好きだ。温泉、美しい山々、ごはんもおいしい。大好きなスバルの本拠地で、頭文字Dの舞台でもある。私にとって、群馬はまさに「聖地」だ。
さすがにまだ一人では怖いので、モリササ君を誘った。でも、新宿まで来てもらうのは申し訳ないので、モリササ君の住むあきるの市まで一人で行って、モリササ君を拾い、助手席に乗ってもらうことにした。
あいにくの台風直撃のなか、高速道路にのった。人生初の、自分のクルマで一人高速道路だ。しばらく走ると、ちょっと余裕がでてきて、クルマを買ってからしたかったことの一つ「カーステでサザンをかけて熱唱」をしてみた。
「思い出は、いつの日も雨ー♪」
雨だけど楽しい。今日にぴったりの歌だ。納車日も初ドライブも台風で雨。私は、本当は見た目以上涙もろい過去があるのかもしれない。
モリササ君の自宅近くまで来ると、彼のランドクルーザープラドではなく妻のアクアに乗ってきたモリササ夫婦がいた。
「妻さんも、一緒に行こうよ」
「いや、怖いから遠慮するわ。2人とも無事に帰ってきてね。気をつけて」
「ですよね」
関越にのり、いざ、聖地・榛名山へ。
ちょっと怖いけど、楽しいが勝っている。
どしゃぶりの峠道とミラー型バックモニター
いざ、榛名山へ!天気が良い日なら、関越から美しい榛名山が見えるのだが、今日はあいにくの大雨。でも楽しい。雨だけど楽しい。
渋川伊香保で降りて下道へ。高速を降りてから気づいたのだが、群馬県に入ってから、あきらかにスバル車が多い。さっきから、フォレスター にもXVにもインプレッサにもレヴォーグにもレガシィにもエクシーガにもすれ違っている。やはり、地元だからスバルに親しみがあるのだろうか。
走ると「静かな湖畔」が流れるメロディ―ライン。晴れていると美しい景色だが、土砂降りの雨で視界が悪く、メロディーも聴こえない。
しばらく走ると、すぐに榛名湖についた。榛名湖をバックに、最終回のトップ写真を撮ろうと思っていたのだが、あいにくの土砂降りだ。
ここは、春夏秋冬、いつ来てもいいところだが、特に湖が凍る冬の雪景色が美しい。いままで、モリササ君のエクストレイルで何度も来たが、今日は私のフォレスター だ。こんな雨の日も、それはそれで絵になる。
湖畔から榛名神社までは峠道。雨はますます強くなり、霧もでてきた。
納車されてすぐ、amazonでルームミラー型ドラレコバックカメラを買い、いま流行りの出張取り付けサービスで取り付けてもらった。本体価格が約15000円、出張取り付け代が約20000円だ。都内のタクシーでも付けているクルマが多く、「クルマを買ったら付けよう」と決めていた。たしかに、夜や雨の日でも後続車がハッキリ見える。
これはすごい。もし、夜の峠で後ろを走っている藤原拓海が、「ブラインドアタック」を仕掛けようとヘッドライトを消しても、これを付けていたら見えるんじゃないだろうか。このアイテムは、いわば「ブラインドアタックブロッカー」なのか!(あんな切羽詰まった場面で、このモニター見る余裕はないだろうけど)。モリササ君が言うには、「普通のミラーに慣れていると、チカチカして見にくい」らしいが、初心者の私は普通のミラーに慣れていないので、ずっとこれを使いそうだ。
そうこうしていると、榛名神社に着いた。パワースポットブームで、この数年は週末いつも混んでいたが、今日は台風直撃でとても空いている。駐車場に停まっているのは4台。そのうち3台は、スバルXV、4代目フォレスター NA、私の4代目フォレスター XTで、スバル車だ。さすがスバル王国群馬県。せっかくだからスバル同士並べたかったのだが、みんなバラバラに駐車している。
榛名神社で、交通安全のお守りを買った。目指せ、無事故無違反!守れ、ゴールド 免許!
初めて来た時は、そのスケールと荘厳さに感動した。何度来ても、神聖なパワースポット感がすごい場所だ。近々、晴れた日にまた来よう。なんといっても、あとひと月もすれば紅葉だ。
さて、帰ろう。家のドアを開けるまでがドライブだ。
高速道路はクルマ文化の博物館
関越で埼玉県に入ったとき、せっかくなのでクルーズコントロールとやらを試してみた。法定速度に設定し、前のクルマを追従する。大雨なので、走行車線のクルマがスピードをだしていないのも幸いだ。おかげで、まわりを走るクルマを見る余裕がでてきた。
隣を走っているクルマは、シビックだ。ちょっと古い。これは何代目だろうか。2代目のシビックは、タランティーノ監督の「パルプフィクション」で八百長ボクサー役のブルース・ウイルスが乗っていたやつだ。そういや、この映画にはNSXも出ていた。たしか、「30分かかる距離だが、10分で行く」って言う、ハーヴェイ・カイテル演じるマフィアの掃除屋がシルバーのNSXに乗っていた。タランティーノ監督は、めちゃくちゃホンダが好きらしい。アメリカのサブカル文化人って、ホンダファン率が高い気がする。
そんなことを考えていると、隣にまた速そうなクルマがきた。これってもしや、RX-7???さっきのシビックは、いつのまにか見えなくなっていたが、とんでもないクルマが来た。これ、いまめちゃめちゃ高いんだっけ。ワイルドスピードシリーズでも世界的に人気が出たんだよな。あの映画を観ると、スープラとR X-7に憧れてしまう。
まだまだかっこいいクルマがあるな。残りの人生の時間は限られている。いつか乗ってみたいクルマリストを作らないと、間に合わないぞ。
振り返ればそこには…。初の関越道で、まさかの出会い
さっき追い越し車線を抜いていったクルマは、スバルWRXの2代目だろうか。最近のカーアクション映画でも名作中の名作、「ベイビードライバー」の冒頭で大活躍するのはこの色違いの赤だ。あの映画の冒頭6分間は、「WRXのプロモーションビデオか!」ってくらい、WRXの魅力が凝縮されている。ニューヨーク出身のロックバンド「ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン」の「ベルボトムズ」に合わせてドリフトし、ダンスを踊るWRXは、ロックミュージカルのように華麗だ。まさに、カーアクション映画の歴史に残る6分間。あれを観たら、スバルファンじゃなくてもWRXが欲しくなってしまうのではないだろうか。
そんなことを思い出しながら上機嫌で走っていると、拡声器で叫んでいる声が聞こえる。
「ん??これは、よもや??」
振り返ると真後ろには、ボンネットに特徴的なターボ穴の開いたシルバーのクルマ。ギリギリまで欲しかったけど初心者なので諦めた、あのWRX S4が !!
そして、そのWRX S4 のルーフには、赤色灯が!!!
「よもや、よもやかい!」
見間違いかと思って二度見したが、赤色灯が「これでもか」ってくらい回っている。雨で視界は悪いが、間違いない。
まさかの、WRX S4の覆面パトカー?
一気に汗が噴き出した。嘘だろ。そんなものが存在するのか?斬新かよ。
私?もしかして、これは私を捕まえようとしているのか?いや、クルーズコントロールは法定速度に設定している。しかも、一定の車間距離を空けて、ゆっくり走る前のクルマに追従しているので、メーターを確認しても法定速度さえ出ていない。シートベルトもしているし、スマホも見ていない。整備はばっちりなので、どっかのライトが切れているってこともない。
覆面WRXは、次の瞬間には大きくステアリングを切り、左に寄せて停車した。ミラー型バックカメラの中で、みるみる小さくなっていく。
「大丈夫、後ろのクルマを捕まえたっぽいよ」
一部始終を見ていたモリササ君が言った。
どうやら私の後ろを走っていたクルマを追い越して、左に停車させたようだ。
思わず、自分だと思って停車しそうになった。なんて心臓に悪い。シルバーのWRX S4はめちゃくちゃカッコ良かったが、こんな出会いは勘弁だ。
それにしても、WRX S4 の覆面パトカーとはセンスが良すぎるぜ埼玉県警さん。導入を決めた担当者さん、本当にいい趣味してる。インタビューさせて欲しいわ。というか、写真撮らせて欲しいわ。
「埼玉県警、WRX S4を3台導入だって。シルバー、黒、ブルーがいるらしいよ。これは、覆面だとは思わないね」
助手席でモリササ君が検索して教えてくれた。驚きすぎて疲れたので、上里SAで一休みして、晩御飯を食べることにした。
同い年のオーナーが乗る、30年の愛が詰まった名車
上里SAでモリササ君とラーメンを食べ、駐車場に向かうと外はすでに真っ暗だ。
その真っ暗な駐車場で、視線の先に、一際目立つクルマが停まっている。美しいフォルム、そしてリトラクティブヘッドライト…。これは、ここ最近クルマ選びをしていたときに、特に意識をしたあの憧れの名車ではないか。そう、「第2回」で扉絵を飾った、あのクルマだ。
思わず近付いた。やはりこれは、セリカGT-FOUR!なんだこのかっこよさは!しかし、私の知っているのとは少し違う。ジロジロ見ていたら、オーナーがこちらに気づいたようだ。
「こんばんは!」
「こんばんは!これはセリカGT-FOUR?見たことあるのと、少し違う…」
「これは、私をスキーに連れてってに出演している前期型の後の型で、平成3年式のRCってやつなんですよ」
「なんだこのかっこよさ。歴代セリカでも特にかっこいいのでは!!」
「よかったら、ヘッドライト上げてみましょうか?」
「ぜひに!」
「うわ、シビれる!これ、いつから乗っているのですか?」
「これに乗ろうと思ったのは、16歳の時。WRCをみてからです。ずっとずっと憧れて、18歳で免許を取って買いました。乗れば乗るほど好きになり、ずっと乗っていたい大好きなクルマなんですよ。今も、北海道から乗って来て、一休みしているところです」
セリカGT-FOUR愛が止まらない白銀(しろがね)さん。ところどころ使われている貴重なWRCパーツに、16才から続く「憧れ」が見てとれる。聞けば、なんと昭和50年生まれで、私と同い年だという。
「白銀さん、昭和50年?同い年なんですね!」
「何月生まれですか?」
「私はI月うまれです。早生まれ」
「じゃあ49年の学年じゃないですか。一つ上じゃないっすか、先輩」
「いや、白銀さん細かい!私は今月クルマを買ったばっかりだから、白銀さんのほうがクルマの先輩っすよ」
「いやあ、学年上の人が先輩ですよ」
「細かいわ!」
我々世代は、いい歳になっても「学年」にこだわりがちだ。
クルマへの憧れをすぐに叶えて、ずっとセリカを愛しつづけている白銀さん。めちゃくちゃかっこいい。
「あ!写真撮るならこのTシャツも写してください!」
ガンズ・アンド・ローゼズのTシャツ。うん。同世代だ。
「白銀さん!ありがとうございました!お気をつけて!」
「これから、クルマ生活を楽しんでください!お気をつけて!」
フォレスター を発車した。駐車場に停まっているセリカGT-FOURがバックミラーの中で小さくなっていく。
同い年でも、人生はそれぞれだ。免許が取れる年齢の18歳から先、大人になると、その振り幅はさらに大きくなっていく。叶った夢も、叶わなかった夢もあって、その人だけの人生はこの先も続いていくのだ。
憧れをまっすぐに叶えたクルマの「先輩」、白銀さん。私はこの歳になって、やっと念願の自分のクルマを持ちましたよ。またいつかどこかで!
自分のクルマで、はじめての夜の首都高。
人見知りのはげしい私が、クルマが好きというだけで、知らない人とも話せる。まるで、高校時代にバイクで通っていた峠のようだ。
携帯電話の普及していなかった時代、峠での出会いは一期一会だった。仲良くなっても連絡先を交換するわけでもなかった。峠に行けば会うことができたし、すぐ会えなくても、道路は繋がっているから、走っていればいつか会えるだろうと思っていた。SAでのクルマ好きとの出会いは、そんなことを思い出させた。
八王子で降り、モリササ君をモリササ妻に返した。
「気をつけて。無事に帰ったら、LINEしてね」
「おおよ。今日はありがとう」
モリササ夫婦と別れると、また高速道路に戻った。首都高に乗り換え、東京に。自分のクルマで、自分の運転で夜の首都高だ。
ちょうど、カーステレオでは「東京は夜の7時」が終わり、ユーミンの「手のひらの東京タワー」がはじまった。
新宿方面の降り口は近いが、せっかくなので東京タワーを見てから降りよう。
慣れない首都高は怖い。それは、スピードや合流云々というより、次々に選択を迫られるからだ。3本に分岐するうちのどの道を進むか、どこで降りるか。そういった選択を、文字通り高速で迫られる。休みなく次々と。
1つその選択を間違えると、時間をロスするし遠回りになる。「あのとき、あの道を選ぶべきだった」「ここで降りるべきではなかった」。しかし、そんな間違いは、人生の選択に比べたら大きなことではない。道路なら、遠回りしても必ず目的地にたどり着けるからだ。
夜の首都高。私は今、夜の首都高を走っている。ビルの隙間で煌々と輝く東京タワーが、少しずつ近づいてきた。
そういえば、リリーフランキーさんの「東京タワー」で、上京してクルマを諦めていた「ボク」が、東京でクルマを買い、オカンを乗せて首都高を走るっていうシーンがあった。
私も、「いつか東京でクルマを持ちたい」と思いながら、心のどこかで「自分には無理だ」と諦めていた。
この感覚は、「上京組」特有のものなのだろうか。
もし地元にいたら、免許を取ってすぐ、先輩から原付を譲ってもらうぐらい気軽に、「クルマ持ち」になっていただろう。そんな、ごくごく「普通」のことを、上京組の私は、まるで「成功者だけの特権」のように錯覚してしまい、20年以上もできなかった。
上京して、東京で自分のクルマを持つ。
成功しているわけでもなければ、金持ちでもない私。そんな、私のような人間が東京でクルマを買うなんて贅沢で身分不相応だ。ずっとずっと思っていた。諦めかけていた。
でも今、私は夜の首都高を自分のクルマで走っている。20年以上かかったけれど、東京で自分のクルマを持ち、夜の首都高を走っている。
もう46歳だ。今、クルマを買わなければ、一生クルマを持っていなかったかもしれない。一つだけ悔いが残るのは、私は「オカン」を自分のクルマに乗せてあげられないことだ。ほんの数年。ほんの数年だけ、間に合わなかった。
夜の首都高で、目がかすむのは危険だ。今は前だけを見て、家に帰ることだけを考えて、この道をまっすぐに進もう。
クルマとの生活と、ワクワクする未来
車庫入れして、エンジンストップボタンを押した。無事に帰ってきたし、楽しかった。
クルマを買うかどうか、さんざん迷った。でも、買ってよかった。贅沢かもしれないが、自分の人生だからいいじゃないか。
車選びでも迷った。ずっとペーパードライバーだったから、正直、試乗して乗り比べてもわからない。このクルマにしたのは、ただの直観だ。でも、それでよかった。結果、自分が気に入ったら、それが正解なのだ。
大好きだ、私の最初のクルマ、最初のスバル。グレーのフォレスターXT。乗れば乗るほど愛着が沸いてくる。このスバルを、もっともっと自分のクルマにしたい。
クルマを持って1ヶ月。そんな短い期間でも、クルマが好きな先輩たちと知り合い、いろんな楽しみ方を教えてもらった。
いま、地球上には何種類のクルマが走っているのだろうか。年式やカスタム、カラーまで含めると、その数は膨大で、想像もつかない。その一つひとつが、誰かが選んだ選択肢だ。
エンジン音でワクワクしたり、所有する喜びを感じたり、子供の頃からの憧れを叶えたり、恋人や家族と思い出を作ったり、スポーツ走行を楽しんだり、クルマ好きの仲間と交流したり、自分だけのカスタムをしたり、1人になれる自分だけの空間を満喫したり…。人それぞれちがったクルマの楽しみ方があり、人それぞれ違った好きなクルマ、理想のクルマがある。
中古で買った私のスバルは、まだ2万キロ台だが、10万キロ超えてもまだまだ乗りたい。
正直に言うと、スバル WRX STI、ユーノス ロードスター、ホンダ ビート、ホンダ S2000、トヨタ MR-S、トヨタGR86、トヨタ GRヤリス、ポルシェ911がめちゃくちゃ欲しい。すごく欲しい。このうちいくつかは、いつか必ず買うだろう。でも、このはじめてのクルマ、スバル フォレスターXTは、ずっと乗っていたい。まだ性能の1割も引き出していないが、ワクワクしかない。いつか、2台持ち、3台持ちができるように、このスバルと一緒に、もっと仕事と人生を頑張ろう。
心配してもしかたがないことだが、ニュースを見ていると、未来のクルマに対して不安になることもある。ガソリン車に乗っていられるのは、あと何年なのだろうか。未来は自動運転の電気自動車だけになるのだろうか。内燃機関はどうなるのだろうか…。
でも、エンジンが好きな人がいれば、どんなカタチでもエンジンは無くならないと思うし、運転が好きな人がいれば、自動運転だけになるなんてことはない。楽観的だが、未来もきっと、楽しいクルマがあるはずだ。
未来のクルマ。個人的には、内燃機関のクルマで、自動運転と自分の運転をいつでも切り替えができて、話し相手にもなってくれる優秀なAIが搭載されてほしい。ナイトライダーのキットや、攻殻機動隊のタチコマのような、疑似人格のある自律型AIがクルマに搭載されれば最高だ。
そんなことを考えながら、今日も私はクルマに乗る。
そういえば、コロナ渦になってからずっと大阪に帰省していない。来月、自分のクルマで大阪に帰省しよう。
あんなに大好きだったクルマを降りた父。その父を、私のはじめてのクルマに乗せて温泉に行こう。最近、姉が2代目ランドクルーザープラドから、新車のランドクルーザープラドに乗り換えたらしい。私のスバルと、姉の新車のプラドを並べて、地元の八幡宮で撮影しよう。アベ君の自慢のプレリュードと私のスバルで、高校時代一緒にバイクで走っていた峠に行ってみよう。地元のニュータウンをスバルで走って、写真に残そう。
ずいぶん遠回りしたけれど。人より、すごくすごく遅れたけれど。私は今、「クルマのある人生」を選んで、本当によかった。
拝啓、ペーパードライバーの仲間たちと、クルマ持ちの先輩たちへ
クルマに興味があるのに、まだクルマを持っていないペーパードライバー仲間たちへ。
「自分のクルマって、思っているより楽しいですよ!大丈夫、みんな最初は初心者です。運転もすぐに慣れるし、「怖さ」や「面倒くささ」はすぐに消えて、楽しくなりますよ。クルマのある生活をいつかはじめたいと思っているなら、今がその時かもしれない。乗せたい人がいるのなら、早いほうがいいです。どうかお気をつけて!」
すでにクルマを持っている先輩方へ。
「はじめてのクルマ、思い出に残るクルマは何ですか?どんな思い出がありますか?今のクルマとの出会いは何ですか?お気に入りの道はどこですか?今のクルマのどこが好きですか?次に欲しいクルマはなんですか?人生最後のファイナルカーにしたいクルマはなんですか?未来は、どんなクルマが理想ですか?いろいろ教えて欲しいです。これからも、クルマとの日々を楽しんでください。どうか、お気をつけて!」
地球上に何億とあるうちの一つの「ヒトとクルマの出会いの物語」。今回で一区切りです。
またいつか、どこかの道でお会いしましょう。
お読みいただき、ありがとうございました!
(テキスト、写真:古山玄(そこそこ社)、編集:GAZOO編集部 岡本)
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