スーパーカーブーム時代にタイムスリップ!? トヨタ博物館の『サーキットの狼ミーティング』に希少車が大集合!
東洋の奇跡と称された戦後の急速な経済復興が一段落した1970年代の日本。都市部では路面電車が次々と廃止され地下鉄の整備が進み、自動車やバイクの普及が進んでいた。そして、そんな時代を反映するように、1975年から少年ジャンプで連載開始されたのが『サーキットの狼』。一匹狼の走り屋である風吹裕矢が、公道やサーキットでライバルたちとのバトルを繰り広げながら、プロレーサーとしてF1にまで上り詰めていくストーリーであった。
主人公・風吹裕矢のロータス ヨーロッパ、そのライバルでのちに親友となる早瀬佐近の73カレラRS、暴走族取り締まりの警官隊“新選組”の隊員を経てライバルとなる沖田のディーノ、新進気鋭のレーサーで風吹裕矢の姉ローザと交際している飛鳥ミノルのランボルギーニミウラ……作中に続々と登場するスーパーカーは当時の少年たちの憧れの存在となり、その勢いは漫画の世界だけでは収まらず『スーパーカーブーム』として日本中に拡大していった。
少年たちは放課後にカメラを携えて自転車でスーパーカーを追いかけまわし、週末には各地のデパートで開催されるスーパーカーショーや外車ディーラーを目指していくのがお約束。そうして休み時間の教室では、撮影した写真とスーパーカーの知識が競い合われていたほか、スーパーカー型の消しゴムで熱いレースも繰り広げられていたのだ。
そして、約45年の時を経て、当時の熱気そのままに2月9日トヨタ博物館(愛知県長久手市)で開催されたのが『池沢早人師トーク&サーキットの狼ミーティング』。"移動は文化"をテーマに昨年オープンしたトヨタ博物館のクルマ文化資料室には、約4000点もの収蔵品が展示されており、もちろんスーパーカーブームに関連するアイテムも多数展示されている。今回のミーティングはその関連イベントとして企画されたもので、『サーキットの狼』の作者である池沢早人師氏をゲストに迎えてトークショーやサイン会、さらに作中に登場するスーパーカーオーナーによるミーティングも行われて大盛り上がりをみせたのだ。
なんといっても来場者のお楽しみが、池沢早人師氏のトークショー。会場に用意していた200席はあっという間に満席となり急きょ50席が追加されたが、それでも足りずに立ち見客も出るほどの大盛況ぶり! トークショーの内容は漫画家を目指したきっかけやサーキットの狼連載までの経緯、各キャラクターへの思いやトータル80台にもおよぶ愛車、スーパーカーブームの振り返りなど、どれも楽しく興味深いものだった。なかでも「連載直後はなかなか人気が出ずに連載中止の危機にあった」とか「佐近のポルシェが公道グランプリでオイルパンを痛めた件は自身の経験に基づくもの」といった、ここでしか聞けないであろうエピソードも語られたのだった。
そしてトークショー後には、池沢早人師氏とトークショーの進行役を務めたトヨタ博物館学芸グループの平田雅己氏、トヨタ博物館館長の布垣直昭氏とともに参加車両を見学。池沢氏は各オーナーに愛車への思い入れやエピソードなどを詳しく尋ねていたこともあり、予定時間を大幅にオーバーしてしまうほど。
先着50名分のサイン会整理券は、受け付け開始直後に終了となっていた。なかには持参した45年前当時のコミックスにサインをもらっている人の姿も。サイン後の記念撮影では皆さん少年時代に戻ったような笑顔だったのが印象的だった。
ミーティングに参加したスーパーカーオーナーさんの愛車を拝見!
サイン会&ミーティング来場者にインタビュー!
(テキスト:川崎英俊 / 写真:金子信敏)
[ガズー編集部]
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