【連載全14話】第4話 フィアット・パンダ4×4・・・クロスオーバーSUVの先駆車たち

自動車の世界では、今やすっかり主役となった感のあるSUV。今回は、その概念をつくったといえる、懐かしいクロスオーバーモデルを特集。週替わりで紹介します。

フィアット・パンダ4×4

第1次石油危機後の世界的な省資源ムードのなか、「経済的な小型車を求める市場に投入する合理的で低コストのモデルを」というフィアットからの要望に対するジウジアーロの返答を基に生まれたのが、1980年に登場した初代パンダ。生産効率を高めるべく平板なパネルで構成され、すべてのウィンドウに平面ガラスを使ったボクシーなボディーをはじめ、簡潔ながら優れたパッケージングと多用途性を誇り、言うなれば1980年代の、シトロエン2CVやルノー4的なベーシックカーとして高い評価と人気を獲得した。

そのパンダに1983年に追加された4WD仕様が4×4。パワーユニットはパンダ45と呼ばれるFFの上級版よりひと回り大きい直4 OHV 965cc。4WDシステムはメルセデス・ベンツGクラスの開発・生産などを行っていたオーストリアのシュタイア・プフ(現マグナ・シュタイヤー)が開発したパートタイム式で、エンジン横置きFFをベースとする4WD車は世界初だった。

740kgという軽い車重、180mmにまで高められたロードクリアランス、そして4WDシステムにより、悪路踏破性は抜群。砂地や雪道の走行も可能なレジャーカーとしても人気を博し、日本にも正規輸入された。2003年のフルモデルチェンジでSUV的なフォルムに変貌した2代目、2011年に登場した3代目にも4×4は用意された。

[GAZOO編集部]

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