【連載全14話】第9話 スズキX-90・・・クロスオーバーSUVの先駆車たち

自動車の世界では、今やすっかり主役となった感のあるSUV。今回は、その概念をつくったといえる、懐かしいクロスオーバーモデルを特集。週替わりで紹介します。

スズキX-90

セパレートフレーム構造の本格的なオフローダーの機能と、乗用車としての使い勝手を併せ持った小型SUVとして1988年に登場した初代エスクード。そのエスクードをベースとするシャシーに、Tバールーフを持つ2座クーペボディーを載せたモデルがX-90。1993年の東京モーターショーにプロトタイプが出展され、1995年に市販化された。

ラダーフレームはエスクード3ドアからの流用で、2200mmのホイールベースも同じだがトレッドは拡大。ロードクリアランスはオンロード性能を重視して200mmから160mmに低められていた。主たるメカニカルコンポーネンツもエスクード用で、パワーユニットは1.6リッター直4 SOHCエンジン。変速機は5段MTまたは4段ATで、駆動方式はパートタイム4WDだった。

丸みを帯びたクーペボディーは、取り外してトランクに収納可能なガラス製トップを備えたTバールーフが特徴。オープンエアモータリングも楽しめるコンパクトなクーペスタイルのライトクロカン、今ならクロスオーバーと呼べるユニークな存在だった。だが裏を返せば2シーターに割り切ったことを含めニッチな商品だっただけに市場では苦戦。3年ほどの販売期間の国内販売台数は1300台強にとどまった。

[GAZOO編集部]

名車・旧車トップ

  • 名車・旧車トップ
    名車・旧車トップへ
MORIZO on the Road