【連載全14話】第8話 日産ラシーン・・・クロスオーバーSUVの先駆車たち

自動車の世界では、今やすっかり主役となった感のあるSUV。今回は、その概念をつくったといえる、懐かしいクロスオーバーモデルを特集。週替わりで紹介します。

日産ラシーン

1993年の東京モーターショーに出展されたプロトタイプが好評だったことから翌1994年に市販化されたモデルで、うたい文句は、都市から自然の中まで生活空間を広げる「4WDプライベートビークル」。限定生産ではない通常のカタログモデルだが、遊びごころのあるコンセプトはBe-1やPAO、フィガロという初代マーチをベースとするパイクカー三部作の流れをくんでおり、ラシーンという車名は羅針盤にちなんだもの。デビュー時のキャッチフレーズは「僕たちの、どこでもドア」で、テレビCMにはドラえもんが登場した。

時流にあらがうように直線と平面で構成された、上下分割式のテールゲートを持つ4ドアワゴンボディーは、170mmのロードクリアランスを確保しつつ全高を立体駐車場に入庫可能な1515mmにおさめたため、上下方向に平べったい独特のスタイリングが生まれた。メカニカルコンポーネンツはサニー/パルサー系からの流用で、1.5リッター直4 DOHCエンジンに5段MTまたは4段ATを組み合わせ、駆動方式はビスカスカップリング方式のフルタイム4WDのみだった。

1997年のフェイスリフトで1.8リッターユニットと、アテーサと呼ばれるセンターデフ+ビスカスカップリングの4WD機構を組み合わせたグレードを追加。さらに1998年にはオーバーフェンダー装着などで3ナンバー化したボディーに2リッターユニットを積んだモデルを加えるなどして2000年までつくられた。

[GAZOO編集部]

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