【連載全14話】第12話 いすゞ・ビークロス・・・クロスオーバーSUVの先駆車たち

自動車の世界では、今やすっかり主役となった感のあるSUV。今回は、その概念をつくったといえる、懐かしいクロスオーバーモデルを特集。週替わりで紹介します。

いすゞ・ビークロス

1993年の東京モーターショーに出展された「ヴィークロス」。3代目ジェミニの4WD仕様をベースに「悪路も走破可能な全天候型スポーツカー」をうたったコンセプトモデルだった。それが好評を博したことから市販化が決定。1997年に車名の表記を「ビークロス」に改めてデビューした。

かつて117クーペや初代ピアッツァの量産化で培った高度な生産技術を生かし、ショーカーの未来的な雰囲気を損なうことなく仕上げられた市販モデル。ただしその中身はジェミニではなく、本格派クロカン4WDである2代目ビッグホーンのセパレートフレームを持つシャシーを流用しており、ボディーサイズはひとまわり大きくなっていた。

パワーユニットは、スーパーチャージャー付き1.6リッター直4 DOHCだったコンセプトモデルに対して、2倍の排気量となる自然吸気の3.2リッターV6 DOHCを搭載。プレミアムなSUVということで、いすゞの作とはいえディーゼルエンジンは設定されなかった。変速機は4段ATのみで、駆動方式は電子制御トルクスプリット4WD。特筆すべきはボディーカラーで、初期こそ5色だったものの、後には25色も用意された。受注生産に近いかたちでつくられ、約2年間の国内販売台数は2000台弱にとどまる。

[GAZOO編集部]

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