【連載全10話】第7話 BMW 130i Mスポーツ・・・小さなボディーに大きなエンジンを積んだクルマ

エネルギー効率を追求しダウンサイジングが進む自動車業界ですが、過去を振り返れば、小さな車体に不釣り合いなほどの大排気量・高出力エンジンを搭載したクルマもありました。注目すべき名車をピックアップし、週替わりで紹介します。

BMW 130i Mスポーツ

この連載の前々回、前回で紹介したフォルクスワーゲン・ゴルフR32やアルファ・ロメオ147GTAに対抗すべく、2005年にBMWがエントリーモデルだった初代1シリーズに追加したホットグレードが130i Mスポーツである。

Cセグメントのハッチバックで、当時唯一のFR車だったBMW 1シリーズ。それをエアロパーツで武装し、Mスポーツサスペンションで足まわりを固めた5ドアハッチバックボディーのノーズにBMWが誇るストレート6を押し込んだ。

3リッター直6 DOHC 24バルブユニットには既存の330iや530iのそれを上回るチューンが施され、最高出力265PS/6600rpm、最大トルク32.1kgf・m/2750rpmを発生。変速機は6段MTまたは6段ATで、MT仕様のパフォーマンスは最高速度250km/h(リミッター作動)、0-100km/h加速 6.1秒とうたわれた。

その後2006年には2ドアクーペボディーに306PSを絞り出す3リッター直6ツインターボユニットを積む135iクーペMスポーツを追加。2011年にフルモデルチェンジされた2代目では、5ドアおよび新たに設定された3ドアハッチバックボディーに3リッター直6ターボユニットを搭載したM135iをラインナップし、さらにスープアップしたM140iへと発展していった。だが2019年に登場した3代目では駆動方式はFFに転換され、直6ユニット搭載車は消滅した。

[GAZOO編集部]

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