【連載全16話】第11話 トヨタ・コルサ/ターセル・・・日本生まれのFF車特集


現在、エンジンを搭載するクルマではFF(フロントエンジン・フロントドライブ)という駆動方式が主流です。では、これまでどんなモデルがあったでしょうか? 自動車史に名を残すFFの日本車を週替わりで紹介します。

トヨタ・コルサ/ターセル

1978年8月にデビューしたトヨタ初のFF車。スターレットとカローラ/スプリンターの間に位置するコンパクトカーで、コルサとターセルは販売系列違いの双子車となる。ボディーは短いノッチを持つ2ドア/4ドアセダンとガラスハッチを備えた3ドアハッチバックで、全長4m未満だがホイールベースはふたクラス上で全長が200mm以上長いカリーナと同じ2500mm。このロングホイールベースとFFの採用による広い室内空間が特徴だった。

前輪を駆動するパワーユニットは新開発された1.5リッター直4 SOHC。エンジンの整備性がよく、ステアリングやシフトのフィールが自然でFRから乗り換えても違和感が小さいなどの理由から、横置きが主流となりつつあった時流に反して縦置きされていた。そして縦置きでは不利となるパワートレインの前後長を短くおさめるため、エンジンの後方にある変速機からシャフトで出力を前方に戻し、エンジンの下に位置するデフを介してドライブシャフトに伝えるという変わった2階建て構造を持っていた。

1979年には1300シリーズや1500にATを加え、また当時トップアイドルだった歌手の山口百恵をイメージキャラクターに起用し、“百恵セレクション”と称する特別仕様車もリリースするなどして話題を呼んだ。1982年にフルモデルチェンジ。2代目も縦置きFFを受け継いだが、さらなる販売店違いの兄弟車であるカローラIIを加えて3兄弟となる。

[GAZOO編集部]

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