【連載全16話】第16話 ホンダ・レジェンド・・・日本生まれのFF車特集


現在、エンジンを搭載するクルマではFF(フロントエンジン・フロントドライブ)という駆動方式が主流です。では、これまでどんなモデルがあったでしょうか? 自動車史に名を残すFFの日本車を週替わりで紹介します。

ホンダ・レジェンド

1985年に登場したホンダのプレステージサルーン。スポーツカーのSシリーズを除き、実用的な乗用車としては1967年に発売した軽のN360からスタートしたホンダが、20年弱にしてついにトヨタ・クラウンや日産セドリック/グロリアなどと覇を競う5ナンバーフルサイズ(3ナンバー仕様もあり)まで市場を拡大。フルラインメーカーに成長した証しとなるモデルだった。

北米で新たに始めるプレミアムブランドであるアキュラのフラッグシップの役割も担う、ホンダには経験のなかった高級車ということで、当時提携しており、その分野のノウハウも持っていたイギリスのBL(ブリティッシュ・レイランド、後のローバー・グループ)と共同開発。当初のボディーは4ドアセダンのみで、横置きした2リッター/2.5リッターV6 SOHCエンジンで前輪を駆動する。5ナンバーフルサイズおよび3ナンバー車としては国産初のFFモデルだった。

1987年には、3ナンバー専用ボディーに排気量が2.7リッターまで拡大されたV6ユニットを積む2ドアハードトップを追加。同年に実施されたマイナーチェンジの際にセダンの2.5リッターユニットもハードトップと同じ2.7リッターに変更し、同時に国産初となるSRSエアバッグ装着車を設定した。1988年のマイナーチェンジでは、セダンにウイングターボと称する可変ノズルターボを備えた2リッターユニットを追加した。1990年にフルモデルチェンジした2代目は、3.2リッターV6エンジンを縦置きして“FFミッドシップ”と称した。

[GAZOO編集部]

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