【連載全20話】第4話 トヨタ2000GT・・・「GT」を名乗った日本の名車
今回は、長距離ツアラーとしての優れた性能から、車名に「GT」が添えられた名車を特集。なかでもクルマ好きに広く知られた日本車をピックアップし、週替わりで紹介します。
トヨタ2000GT
トヨタがヤマハ発動機と共同開発した、日本初の本格的なグランツーリズモ。1965年の第12回東京モーターショーでプロトタイプがデビューし、翌1966年には高速耐久テストを目的に第3回日本グランプリ参戦、速度記録への挑戦など実戦を含めて開発が進められ、1967年に市販が開始された。
X型バックボーンフレームに、全高わずか1160mmという低さとロングノーズが特徴的なテールゲート付き2座クーペボディーを架装。クラウン用をベースにDOHC化した2リッター直6エンジン、5段MT、4輪ダブルウイッシュボーンのサスペンション、4輪ディスクブレーキ、マグネシウムホイール、ラジアルタイヤ、リトラクタブルヘッドランプといった進歩的なメカニズムや装備を満載。これらのうち5段MTを除いては、すべて日本車では初採用だった。
ちなみにリトラクタブルヘッドランプは、ヘッドランプの位置が地上24インチ(約61cm)以上という、当時の米国カリフォルニア州の法規に適合させるために採用された。そのためノーズ先端の透明カバーに覆われた部分にはドライビングランプがおさまる。つまり当初から対米輸出を視野に入れて開発されたわけだが、これはスポーツカーとしては当然のことだった。
最高速度220km/h、0-400m加速15.9秒、0-100km/h加速8.6秒という公称データは、2リッター級市販スポーツカーの最高峰だったポルシェ911Sにほぼ匹敵。238万円という価格はクラウンの高級グレードの2倍以上だったが、開発および製造コストを考えれば、それでもバーゲンプライスだったといえる。
1969年にはノーズ先端のドライビングライトが小型化されるなどのフェイスリフトを受け、3段AT仕様が加えられた。そして1970年には生産終了。生産台数は337台で、うち100台前後は輸出されたという。トヨタ2000GTは1960年代の日本の自動車技術のひとつの頂点を示す象徴的存在であり、映画『007は二度死ぬ』にも特製のオープントップ仕様が登場するなど、トヨタのみならず日本の自動車工業全体の知名度向上およびイメージアップに少なからず貢献したのだった。
[GAZOO編集部]
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