【連載全20話】第7話 三菱コルト ギャランGTO・・・「GT」を名乗った日本の名車

今回は、長距離ツアラーとしての優れた性能から、車名に「GT」が添えられた名車を特集。なかでもクルマ好きに広く知られた日本車をピックアップし、週替わりで紹介します。

三菱コルト ギャランGTO

GTOとは“Gran Turismo Omologato”の略で、「GT選手権用のホモロゲーションモデル」という意味。1962年にフェラーリが250GTOに名乗らせたのが始まりだが、その響きのよさからポンティアックなどがホモロゲーションモデルではないスポーティーな量産モデルの車名やグレード名に採用。日本では1970年に三菱が初のスペシャルティーカーとなるコルト ギャランGTOに用いた。

同モデルは1969年の東京モーターショーに参考出品されたプロトタイプを市販化したもので、ベースは1.3リッター/1.5リッター級セダンのコルト ギャラン。シャープなスタイリングと高性能なSOHCエンジンで、堅実だが地味というそれまでの三菱車のイメージから脱却して人気を博したギャランの2ドアハードトップと共通のドアパネルを除き、ボディーは専用設計だった。

スタイリングは当時のアメリカのハイパフォーマンスカー、いわゆるマッスルカーを縮小したような雰囲気で、トランクリッド後端が反り返ったダックテールをデザイン上の特徴とし、「ヒップアップ・クーペ」と称していた。

パワーユニットは1.6リッター直4だがグレード別に3種のチューンがあり、ベーシックなMIはSOHCのシングルキャブ仕様、中間のMIIは同ツインキャブ仕様、そしてトップグレードのMRは三菱の市販車では初となるDOHCユニットを搭載。ソレックス・ツインチョークキャブを2連装してクラストップの最高出力125PSを発生し、これまた三菱初の5段MTを介しての公称最高速度はクラストップの200km/h。足まわりも固めて標準でラジアルタイヤを履くなど充実した内容だったが、112万5000円という価格も1.6リッター級では最も高かった。

後のマイナーチェンジでMR以外のエンジンを1.7リッターに換装した17Xシリーズが登場し、追ってMRは廃止。フェイスリフトに際して2リッターユニット搭載車を加えるなど改良と変更を実施し、さらにモデルライフ後半には車種整理を受けながら1977年までつくられた。

[GAZOO編集部]

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