トヨタ・アルテッツァジータ…一代限りとなったクルマ

今回は、光る個性があるにも関わらずモデルチェンジされなかった車種や、目的をもって市場に投入されながらもその後開発が継続されなかった、“一代限りのクルマ”を取り上げます。

トヨタ・アルテッツァジータ

“新世代のFRスポーツセダン”をうたって1998年に登場したアルテッツァに、2001年7月に加えられたバリエーションモデル。ジータ(Gita)とは“小旅行”を意味するイタリア語で、スポーツワゴン的な5ドアハッチバックだった。ちなみに海外では、セダンのアルテッツァは初代レクサス・ISとして販売されており、アルテッツァジータは、レクサス・ISスポーツクロスを名乗った。

エンジンは、アルテッツァと共通の2リッター直6に加えて、アルテッツァジータ独自となる3リッター直6を設定。一方、セダンに用意されていたスポーツユニットである2リッター直4は設定されなかった。基本となる駆動方式はFRながら、3リッター車には4WDも用意された。

2001年に2リッター車にも4WDを設定。特別仕様車を加えるなどした後、デビューから丸4年が経過した2005年7月に、セダンとともに生産終了。直後に日本でもレクサスブランドの展開が始まり、セダンは2代目レクサス・ISに移行したが、アルテッツァジータの後継モデルはなく、一代限りで姿を消すこととなった。

[ガズー編集部]