【連載全16話】第2話 ビュイック・リヴィエラ…地名が車名になっているクルマ
いったいどんな理由で付けられたのか? 今回は、国内外の地名がそのままモデル名やグレード名になっているクルマ、16車種をピックアップ。週替わりで紹介します。
ビュイック・リヴィエラ
アメリカ車には、憧れや郷愁からヨーロッパの地名を車名やグレード名に冠したモデルが少なくないが、その代表的な例。リヴィエラとはもともと「海岸・川岸」を意味するイタリア語だが、一般的には南フランスから北イタリアに至る、地中海沿岸のリゾート地の地名として知られる。作詞:松本 隆、作曲・編曲:大瀧詠一による森 進一のヒット曲『冬のリヴィエラ』でも歌われている、あのリヴィエラである。
ビュイックはゼネラルモーターズ(GM)の中でキャデラックに次ぐ高級ブランドだが、リッチなイメージを呼び起こすという理由で、リヴィエラは1949年からグレード名に使われていた。それが独立した車種名に昇格したのは1963年。フォード・サンダーバードに対抗する、まったく新しいフルサイズの高級パーソナルカーとして登場したのである。
それから1999年まで8世代にわたり存続したが、最も個性的なスタイリングを誇るのが、1971年に登場した3代目(写真)。C2こと2代目シボレー・コルベット スティングレイと共通するモチーフであるボートテールを大胆に取り入れた、クラシックとモダンが融合した全長5.5m超、全幅2m超の巨体には、ビル・ミッチェル率いるGMデザインの力量と熱量が感じられた。7.5リッターV8エンジンを搭載し、“マックス・トラック”と呼ばれる先進のトラクションコントロール機構もオプション設定されていた。
[ガズー編集部]
【連載全16話】地名が車名になっているクルマ特集
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