【連載全16話】第16話 プリムス・サッポロ…地名が車名になっているクルマ
いったいどんな理由で付けられたのか? 今回は、国内外の地名がそのままモデル名やグレード名になっているクルマ、16車種をピックアップ。週替わりで紹介します。
プリムス・サッポロ
1976年に登場した三菱のスペシャルティークーペであるギャランΛ(ラムダ)。それを当時三菱と業務提携していたクライスラーが、プリムスのディーラー網を通じて北米で販売するにあたって命名したのが、プリムス・サッポロである。その名の由来は、言うまでもなく北海道の札幌。1972年の冬季オリンピック開催により、その響きが世界的に知られたという理由からだろう。
角型デュアルヘッドをはじめ、もともとアメリカンな雰囲気を持っていたサッポロの北米デビューは1978年。国内仕様とは内外装の細部を変えたボディーに、三菱特許の振動を低減するサイレントシャフトを持つ2.6リッター直4 SOHCエンジンを搭載していた。ギャランΛは1980年に、初代と見分けがつかないほどのキープコンセプトでモデルチェンジ。翌1981年モデルからサッポロも新型に切り替わったが、本国での生産終了に伴い1983年に販売終了した。
なお三菱ギャランΛは、欧州および南米では三菱サッポロ、英国では三菱コルト サッポロを名乗った。北米ではプリムスと並行してダッジディーラーでもダッジ・コルト チャレンジャーの名で販売されていたが、1981年に登場した2代目からは単にダッジ・チャレンジャーとなった。日本産のサブコンパクトカーが偉大なるマッスルカーと同じ名を冠することは、一部の熱烈なモパー(クライスラー)ファンにとって、忘れ去りたい歴史であるようだ。
[ガズー編集部]
【連載全16話】地名が車名になっているクルマ特集
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