【連載全16話】第14話 シボレー・ベルエア…地名が車名になっているクルマ
いったいどんな理由で付けられたのか? 今回は、国内外の地名がそのままモデル名やグレード名になっているクルマ、16車種をピックアップ。週替わりで紹介します。
シボレー・ベルエア
1950年代から1960年代を通して、年間100万台以上売れるアメリカのベストセラーだったフルサイズシボレー。ベルエアの名は、1950年に2ドアハードトップクーペのモデル名称として使われ始めた。由来はロサンゼルス西部の高級住宅地“Bel Air”で、そのイメージにあやかったものである。
1953年にはラインナップに2ドア/4ドアセダン、2ドアコンバーチブルを加え、下位の150(ワンフィフティー)、210(ツーテン)に対する最高級シリーズの名称となる。写真はクラシックシボレーのなかでも人気の高い1957年のベルエア スポーツクーペ(2ドアハードトップ)で、全長5m超のボディーに4.3リッター/4.6リッターのV8、または3.9リッターの直6エンジンを積んでいた。
1959年により高級なインパラが登場すると、それと下位のビスケインの間に位置する中間シリーズとなり、さらに1966年にインパラよりも上位のカプリスが加わると下から2番目のシリーズに。1972年限りでビスケインは消滅し、ついにインパラはフルサイズシボレーのベーシックラインになった。日本でかつて高級グレードだったデラックスが、さらなる上級グレードが追加される度にダウングレードされ、しまいには廉価グレードとなったのに似ている。そして1975年を最後に、ベルエアの名称は消えた。
[ガズー編集部]
【連載全16話】地名が車名になっているクルマ特集
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