フォルクスワーゲン・カルマンギア・・・リアエンジン・リアドライブの名車特集
今回ピックアップするのは、いまやすっかり少なくなった「エンジンを一番後ろに積むクルマ」。軽自動車からスポーツカーまで、代表的なリアエンジン・リアドライブのモデルを紹介します。
フォルクスワーゲン・カルマンギア
通称ビートルことフォルクスワーゲン・タイプ1のシャシーにイタリアのカロッツェリア・ギアがデザインし、ドイツのカロッセリー(ドイツ語でカロッツェリアの意味)であるカルマンが製作したボディーを載せたパーソナルカー。モデル名はコラボレーションしたカルマンとギアのダブルネームというわけだ。
1955年にまずクーペがデビュー、2年後にカブリオレが加えられた。後端に積まれたパワートレインは当時のビートル1200とまったく同じで車重は増加していたから、動力性能的に見るべきものはなかった。そのスポーツカー的なスタイリングが最大の魅力で、“プアマンズ・ポルシェ”などとも呼ばれ、最大の輸出先だった北米を中心に人気を博した。
1962年にはタイプ3ことノッチバックの1500のシャシーに、シボレー・コルベアの影響を受けたデザインのボディーを載せたカルマンギア1500(クーペのみ)も登場。1965年にはエンジンが1600に拡大されたが、1969年に生産終了。いっぽう当初からのタイプ1ベースのモデルも、1965年にはエンジンが1300に、1966年になると1500へと増強され、その後1600となって1973年までつくられた。
[ガズー編集部]







