【連載全13話】第7話 メルセデス・ベンツ600SEL・・・12気筒エンジン搭載の名車特集

電動化の波が押し寄せるなか、その存在が危ぶまれる大排気量の多気筒モデル。今月は、その象徴ともいえる世界の12気筒エンジン搭載車をピックアップ。週替わりで紹介します。

メルセデス・ベンツ600SEL

メルセデス自身が正式にSクラスと名乗った1972年登場の初代(W116)から数えて3代目となるコードナンバーW140は、1991年にデビューした。当初は1989年の登場を予定していたが、この連載でも紹介したライバルの2代目BMW 7シリーズが1987年にV12エンジンを搭載したため、それに対抗すべくV12搭載車を加えるなど設計を変更したため遅れたのだった。

乗員の体位向上を理由にボディーは標準モデルで先代より全長が100mm、全幅が65mm、全高が60mmも拡大。ロングホイールベース版では全長5.2m強に達した。ドア窓に冷暖房効果や静粛性の向上に貢献する二重ガラスを採用したことなどもあって、車重は最大300kg以上も増加。デビュー時期が世界的な景気後退や原油価格の上昇と重なったこともあって、環境破壊車などという批判も浴びてしまった。

パワーユニットは3.2リッター直6や5リッターV8などに加え、フラッグシップの600SE/600SELには60度V型12気筒DOHC 48バルブの6リッターエンジンを導入。メルセデス初となるV12は最高出力408PS、最大トルク59.0kgf・mを発生、4段ATを介して車重2240kg(600SEL)の巨体を最高速度250km/h、0-100km/h加速6.0秒で走らせた。

1993年には2ドアクーペモデルのSECを追加、また1994年モデルからは名称をそれまでの600SEからS600のように「S+排気量を示す3ケタ数字」に変更するなどした後、寄せられた批判を考慮してシェイプアップした4代目W220に世代交代した。

[GAZOO編集部]

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