【連載全13話】第8話 トヨタ・センチュリー・・・12気筒エンジン搭載の名車特集

電動化の波が押し寄せるなか、その存在が危ぶまれる大排気量の多気筒モデル。その象徴ともいえる世界の12気筒エンジン搭載車をピックアップ。週替わりで紹介します。

トヨタ・センチュリー

1967年に誕生した初代センチュリー。主としてショーファードリブン向けとなるトヨタのフラッグシップだが、その名は同年が明治100年、またトヨタの創始者である豊田佐吉の生誕100年にあたることから命名された。国産乗用車では最長寿となる30年のモデルサイクルの後、1997年にフルモデルチェンジ。一見したところでは見分けがつかないほど、スタイリングは初代のイメージを受け継いでいたが、中身は全面的に刷新されていた。

最大の特徴はパワーユニット。国産市販乗用車初にしてこれまでのところ唯一、そして将来的にも二度と現れないであろうV型12気筒エンジンを搭載していた。既存の直6ユニットをベースに60度のバンク角を持つDOHC 48バルブのV12ユニットは、VVT-iこと連続可変バルブタイミング機構を採用し、5リッターから自主規制枠いっぱいの最高出力280PSと最大トルク49.0kgf・mを発生。左右のバンク(6気筒)を独立して電子制御し、片バンクにトラブルが発生しても残りの6気筒で走り続けることができた。変速機は4段ATで、セレクターはコラムとフロア双方が用意された。

2003年にはCO2排出量の少ない圧縮天然ガス(CNG)仕様車を追加。最高出力は258PS、最大トルクは41.3kgf・mと少々低下した。タンク容量は200リッター。一充填(じゅうてん)航続距離は350kmと発表された。続いて2005年にはガソリンエンジン車の排ガスのクリーン化やATの6段化を実施するなどして、初代には及ばないものの2017年初頭まで20年近くにわたってつくられた。また、2006年からこれをベースにした8人乗りのリムジンである御料車のセンチュリーロイヤルもつくられ、宮内庁に納入された。

[GAZOO編集部]

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