【連載全13話】第13話 ロールス・ロイス・ファントム・・・12気筒エンジン搭載の名車特集

電動化の波が押し寄せるなか、その存在が危ぶまれる大排気量の多気筒モデル。今月は、その象徴ともいえる世界の12気筒エンジン搭載車をピックアップ。週替わりで紹介します。

ロールス・ロイス・ファントム

ロールス・ロイスとベントレーのブランドを巡ってBMWとフォルクスワーゲンが争った結果、2003年からロールス・ロイスはBMWが製造・販売することに決定。同年にその新生ロールス・ロイスの第1弾として登場したモデルが、戦前から1990年までロールス・ロイスの最上級サルーンやリムジンに使われていたファントムの名をよみがえらせた4ドアサルーンである。

全長×全幅×全高=5835×1990×1655mmという堂々たるサイズの、コーチドアと呼ばれる観音開きドアが特徴的なボディーに積まれるパワーユニットは、もちろんBMWの設計。開発段階では9リッターV型16気筒が検討、試作されたものの、市販車に搭載されたのは6.75リッター60度V型12気筒DOHC 48バルブ。従来は伝統的にエンジンのデータは非公表だったが、この新生ファントムでは最高出力460PS、最大トルク73.4kgf・mと明らかにされ、6段ATを介して後輪を駆動。車重2.6tの巨体ながら0-100km/hを5.9秒で駆け抜け、最高速度は240km/hに達するとうたわれた。

2005年にはホイールベースを250mmストレッチしたEWB(エクステンデットホイールベース)、2007年には逆に250mm短縮し、後ろヒンジの2ドアとしてルーフを取り去ったドロップヘッドクーペ(コンバーチブル)を追加。2008年にはこれに固定式ルーフを備えたクーペも用意され、4種類のボディーバリエーションがそろった。2017年にフルモデルチェンジを迎え、6.75リッターV12ユニットはツインターボ仕様となり571PSにまでパワーアップ。2026年初頭の時点でもラインナップされている。

[GAZOO編集部] 

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