【~懐かしのあの愛車時代を振り返る~/1970年カーミュージック編】カーラジオ一辺倒だった車内の音楽環境が一変した時代をヒット曲とともにご紹介
- 『圭子の夢は夜ひらく』(藤 圭子)提供:ソニー・ミュージックダイレクト
1970年を代表するヒット曲のひとつが、藤圭子さんの自らの名を冠した『圭子の夢は夜ひらく』でした。ポップとは真逆の、ブルージーに女の情念を歌いあげるというインパクト十分なスタイルが支持されオリコン上位を独占しました。歌姫・宇多田ヒカルのお母様ですね。
- 『明日に架ける橋』(サイモン&ガーファンクル)提供:ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
全米・全英で1位を獲得、ユニットとして最大のヒット曲となったのがサイモン&ガーファンクルの『明日に架ける橋』。美しいメロディーはもちろんですが、辛いときの心情に寄り添うような優しい歌詞もまた、当時の世相とマッチし受け入れられました。
- 『黒ネコのタンゴ/ニッキ・ニャッキ』(皆川おさむ/置鮎礼子)
1970年に国内でもっとも売れたシングル盤がこちら。原曲はイタリア童謡で、記憶に残るリズムと歌詞で大ヒット。本家・皆川おさむさんのほか子供向け番組でもさまざまな歌い手がカバーしました。のちに多くの子ども歌手のフォロワーを生みプチブームも起こったようです。
カセットテープが登場、新しい音楽環境の選択肢が生まれた時代
クルマでステレオ音楽を楽しむことができるようになったのが1970年の前後。カセットテープの登場からでした。車内での音源のカタチは時代の流れとともにさまざま姿を変えながら、現代へと続いています。
自動車の車内のリスニング環境に革命が起こったのが、1960年代後半からでした。それまでモノラルAM一辺倒だったミュージックソースに、持ち運びのできる音源「カセットテープ」が登場したのです。
とはいえ当時の技術では、コンパクトカセットにはステレオ録音のできない時代。ひと回り大きな「8トラックカセット」が主役でした。
それをいち早く車内で聞けるよう専用ヘッドユニットを発売したのが「テン」(現デンソーテン)でした。巻き戻しができないという、現代から考えれば致命的な欠点とともに、コンパクトカセットの台頭により短命に終わってしまいました。
オーディオ写真提供:カーグッズマガジン(http://www.cargoodsmagazine.co.jp/)
ライター:畑澤 清志
[ガズー編集部]
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