【~懐かしのあの愛車時代を振り返る~/1989年カー用品・パーツ編】あの高音サウンドのホーンなど、手軽に速く目立てるアイテムが支持集める
写真提供:カーグッズマガジン(http://www.cargoodsmagazine.co.jp/)
80年代当時は、新車といってもドリンクホルダーはおろか時計すら備えていないクルマもまだまだ多く、利便性を求めるならおのずとアフターのアクセサリーに頼らざるをえない環境でした。そのため、ニーズを先取りしたオリジナルの製品が数多く開発されていきました。
ラッパのような高音サウンドで自己主張!
80年代は自動車アクセサリーが隆盛した時代でもありました。そのなかには、メーカーが狙った以上にヒットした商品もありました。タンクへ貯めた圧縮空気により高らかな音色を発する「ヤンキーホーン(上記写真)」もそのひとつです。カーアクセサリーメーカー大手、槌屋ヤックが販売していました。もともとはトラック用としてリリースされたものが乗用車へと徐々に広がっていき、おもに勇ましい方々に愛されていきました。以降、ホーンの数は3連、6連と増えていきミュージックホーンという亜流を生み出しました。「ゴッドファーザーのテーマ」の音階がおなじみですね。
チューニングは「ワンオフ」から「ボルトオン」へ
※写真提供:BLITZ
カスタマイズ合法化前夜、愛車の「改造」は、アフターメーカー&チューナーの独壇場でした。1989年当時はまだメカチューンが盛りでもあり、1983年登場のAE86レビン/トレノに搭載されていた4A-G型直列4気筒1.6リッターエンジンは、オーナーはもちろんのこと多くのチューナーも虜にしたエンジンでした。シンプルゆえに壊れない構造と、手を入れたぶんだけ向上するパワー&レスポンスは、ドライバーにダイレクトに伝わり興奮につながりました。それまで職人チューナーの手仕事的だったチューニングシーンに、パーツメーカーがあつらえた車種別専用キットが新たな潮流として根付いていきました。ブリッツがリリースしていたスーパーチャージャーキットは、当時39万5000円と高価でしたが純正スーパーチャージャー(4A-GZE)が出た以降もよく売れたそうです。
ライター:畑澤 清志
[ガズー編集部]