【懐かし自動車ダイアリー】1977年(昭和52年)~クルマで振り返るちょっと懐かしい日本
- ダイハツ・シャレード
1977年(昭和52年)| 自動車 ~ FF小型車が求められ、日本車が躍進
すでに日本は1974年に自動車輸出台数世界一となっていたが、この年に乗用車だけでもナンバーワンの座を獲得する。前年に総生産台数の半数以上が輸出されるようになり、この年の総輸出台数は295万8879台。対米輸出だけでも133万9000台に達し、欧米では急成長した日本の自動車産業に対する警戒感が広がっていた。
オイルショックと大気汚染の深刻化は、日本車に有利な状況を作り出していた。小さくて燃費がよく、環境性能に優れているクルマが世界的に求められていたのだ。10月にダイハツから画期的な小型車シャレードが発売される。FF(フロントエンジン・フロントドライブ)レイアウトのハッチバックで、1リッター3気筒エンジンを横置きしていた。
キャッチコピーは「5平米カー」。全長×全幅が3460×1510mmで約5平方メートルであることをアピールした。コンパクトサイズながら室内空間は広く、燃費がいいことから国内外のエコノミーランに参戦して好成績を残す。FF小型車はヨーロッパでも流行していて、大型車を得意としていたビッグスリーは方針を転換。相次いでFF車開発の意向を表明した。
一方でユーザーの高級志向化も進んでいた。トヨタ・マークIIと基本構造を共用するチェイサーが登場し、若い世代のユーザーに狙いをつける。1980年にはクレスタも加わり、マークII三兄弟として高級中型乗用車のマーケットを拡大していった。
1977年(昭和52年)| 世相と文化 ~ 寿命、本塁打などの世界一記録が続出
自動車輸出と歩調を合わせるように、この年はさまざまな分野で世界一という言葉が聞かれた。平均寿命が男性72.69歳、女性77.95歳になり、初の世界一に。日本は世界トップレベルの長寿国であり続け、2017年に過去最高を更新して男性81.09歳、女性87.26歳まで記録を伸ばした。
スポーツでは王 貞治のホームランに注目が集まった。ハンク・アーロンの755本まであと40本に迫っており、メジャー記録超えが期待されたのだ。シーズン終盤の9月3日に756号ホームランを放ち、見事に本塁打世界最高記録を樹立。日本中が歓喜に沸き、国民の声に押されるように国民栄誉賞が創設されて王が初の受賞者となった。
女子プロゴルフの樋口久子は全米女子プロゴルフ選手権でアジア人初の優勝を飾る。自転車競技の中野浩一は、前年から参戦していた世界自転車競技選手権で日本人として初優勝。1986年まで10連覇を達成する。柔道の山下泰裕が19歳で全日本柔道選手権で優勝し、9連覇をスタートしたのもこの年。山下は1984年のロサンゼルスオリンピックで優勝し、国民栄誉賞が与えられることになる。
残念な出来事もあった。9月に日本赤軍がダッカ日航機ハイジャック事件を起こし、身代金と服役中のメンバー釈放を要求。福田首相は「生命は地球より重い」と述べて「超法規的措置」を発動した。
プレイバック1977年(昭和52年)
- ★アカデミー賞
- 『アニー・ホール』
- ★日本アカデミー賞
- 『幸福の黄色いハンカチ』
- ★NHK朝ドラ/大河ドラマ
- 『いちばん星』『風見鶏』/『花神』
- ★日本レコード大賞
- 『勝手にしやがれ』沢田研二
- ★日本ダービー馬
- ラッキールーラ
[ガズー編集部]
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