【懐かし自動車ダイアリー】2015年(平成27年)~クルマで振り返るちょっと懐かしい日本

マツダCX-3
マツダCX-3

2015年(平成27年)| 自動車 ~ クロスオーバーSUVに人気が集中

2月にマツダが新型コンパクトクロスオーバーSUVのCX-3を発売。当初は1.5リッターディーゼルターボエンジンのみの設定で、ガソリンエンジンモデルが追加されたのは2年後だった。スズキがヨーロッパなどで展開していたSX4 Sクロスを日本に導入し、スバルはミニバンのエクシーガをSUVに転換してクロスオーバー7として発売。SUVに人気が集中する状況が続く。

ホンダの新型車で話題となったのはS660である。1996年に販売を終了したビート以来となる軽オープンスポーツで、ターボエンジンをミドに搭載する2シーター。待ち焦がれていたホンダファンからオーダーが殺到し、納車まで1年待ちという状況に。スズキは前年に8代目となっていたアルトに高性能スポーツモデルのワークスを追加設定。15年ぶりの復活で、マニュアルトランスミッション仕様もあることが歓迎された。

トヨタ・プリウスがフルモデルチェンジを受けて4代目に。ハイブリッドシステムの改良などで燃費が40.8km/リッター(JC08モード)となった。トヨタが新世代のクルマづくり構想として掲げたTNGAに基づくGA-Cプラットフォームを初採用したモデルで、走行性能や乗り心地の大幅な向上を実現していた。

  • スズキSX4 Sクロス
    スズキSX4 Sクロス
  • スバル・エクシーガ クロスオーバー7
    スバル・エクシーガ クロスオーバー7
  • ホンダS660
    ホンダS660
  • スズキ・アルトワークス
    スズキ・アルトワークス
  • トヨタ・プリウス
    トヨタ・プリウス

2015年(平成27年)| 世相と文化 ~ 銀座では爆買い、子供たちはレリゴー

“イスラム国”を自称してイラク、シリアなどで勢力を伸ばしていた過激派原理主義組織が、拘束していた日本人2名を殺害。以前から残虐な行為を繰り返して処刑映像を公開することもあり、国際社会から強く批判されていた。アメリカを中心とする有志連合やロシアが空爆を行い、クルド人部隊がラッカなどの拠点に攻撃を加えるようになる。

2月に中国人観光客が大挙して日本を訪れ、家電から紙オムツまでさまざまな商品を大量に買いあさった。春節の休暇を利用して来日し、ドラッグストアや家電量販店などを巡回。税制改正で免税店が増加し、高品質で安全安心な日本製品の購入意欲が高まっていた。銀座や新宿に観光バスで乗りつける様子が報道され、猛烈な購買行動が爆買いと呼ばれるように。日経平均株価は15年ぶりに2万円台を回復し、景気浮揚の期待が高まる。

大阪で都構想の是非を問う住民投票が実施され、反対派が僅差で勝利した。国会では安全保障関連法案をめぐって与野党が鋭く対立。学生が結成したSEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動)が街頭で反対デモを繰り広げ、国会議事堂前の集会には幅広い世代が集まった。音楽を使いラップで演説する新しいスタイルも話題に。

7月に東京オリンピックのエンブレムが決定すると、直後にデザインの盗用疑惑が浮上。デザイナーの佐野研二郎が過去に関わった作品にも無断転用などが指摘され、選考過程の不透明さも問題に。佐野は盗用を否定したものの自ら取り下げることを表明し、9月に白紙撤回した。スポーツ界の暗い雰囲気を吹き飛ばしたのは、イギリスで行われたラグビーワールドカップの日本代表。南アフリカ相手に歴史的勝利を収め、世界を驚かせた。

お笑い芸人の又吉直樹が書いた小説『火花』が芥川賞を受賞してベストセラーに。ノーベル賞では大村 智が生理学・医学賞を、梶田隆章が物理学賞を受賞。子供たちが夢中になったのは、映画『アナと雪の女王』とゲーム/アニメの『妖怪ウォッチ』。“レリゴー”と“ゲラゲラポー”を歌って踊った。

プレイバック2015年(平成27年)

★アカデミー賞
『スポットライト 世紀のスクープ』
★日本アカデミー賞
『海街diary』
★NHK朝ドラ/大河ドラマ
『まれ』『あさが来た』/『花燃ゆ』
★日本レコード大賞
『Unfair World』三代目J Soul Brothers
★日本ダービー馬
ドゥラメンテ
★日本カー・オブ・ザ・イヤー
マツダ・ロードスター
★新語・流行語大賞
「爆買い」「トリプルスリー」
  • マツダ・ロードスター
    マツダ・ロードスター

[ガズー編集部]

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