【懐かし自動車ダイアリー】2011年(平成23年)~クルマで振り返るちょっと懐かしい日本
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- ホンダ・フィットシャトル
2011年(平成23年)| 自動車 ~ ハイブリッド人気の中でエンジン車も低燃費技術を競う
「ホンダ・フィットシャトル」の発売は当初3月を予定していたが、6月に延期となった。東日本大震災の影響である。東北の部品製造工場などが深刻な被害を受け、国内はもちろん海外でも自動車生産に支障をきたすことに。
震災でガソリン供給が滞り、あらためて電気自動車(EV)の存在価値が見直された。三菱はEV第2弾となる商用車のMINICAB-MiEV(ミニキャブ・ミーブ)を発売。i-MiEV(アイミーブ)にはバッテリー容量の少ない廉価版を追加した。ハイブリッド車の人気も高く、トヨタはアルファード/ヴェルファイアに、ホンダはフリード/フリードスパイクにそれぞれハイブリッド車を追加した。
トヨタはフォードとハイブリッドシステム共同開発で合意。トヨタ・カムリは、日本ではハイブリッド版のみに。前年に国内新車販売台数でカローラを抜いて1位となったプリウスがラインナップを拡充し、5月に7人乗りのプリウスαを投入。12月に登場したコンパクトカーのアクアは、国外ではプリウスCの名で販売されてプリウスファミリーの一員とみなされた。
ダイハツは低燃費技術の「e:Sテクノロジー」を発表し、低燃費かつ低価格のミライースを発売。スズキも同様のコンセプトのアルト エコをデビューさせ、低燃費競争が激化。従来モデルにもアイドリングストップ機構を備えたモデルが急増した。
ホンダは新型軽自動車のN BOXを12月に発売。Nシリーズの第1弾モデルである。日産と三菱は軽自動車事業での合弁会社を設立し、成長が続く軽自動車市場を重視する姿勢を明確にした。
2011年(平成23年)| 世相と文化 ~ 東日本大震災で福島第一原発事故が発生
3月11日に発生した東日本大震災は大規模な津波を伴い、太平洋沿岸に甚大な被害をもたらした。多数の死傷者を出した上に福島第一原発で原子炉の冷却機能が失われてメルトダウンを引き起こし、放射性物質が拡散。周辺住民が避難を余儀なくされた。夏には電力不足が深刻化したことで節電が要請され、都市の照明が消える。未曽有の危機に“絆”がキーワードとなってボランティアが全国から集結。海外からも募金や援助が寄せられた。
大相撲で八百長問題が発覚し、三月場所が開催中止に。五月場所は技量審査場所として無料公開された。無気力相撲に関与していた20人以上の力士が引退勧告を受け、親方にも解雇を含む厳しい処分が下された。スポーツ界に漂っていた暗い空気を吹き払ったのは、なでしこジャパンことサッカー日本女子代表。6月からドイツで開催された女子ワールドカップでグループリーグを突破すると準々決勝でドイツ、準決勝でスウェーデンを撃破。決勝では試合終了直前に澤 穂希がゴールを決め、PK戦を3対1で制して初優勝した。
5月に米軍特殊部隊が、パキスタンにいたウサマ・ビンラディンの潜伏先を急襲。銃撃戦の末に建物を制圧し、彼を殺害した。北朝鮮では12月に最高指導者の金正日が死去。三男の金正恩が権力を継承した。前年からアラブ世界に広がっていた反政府デモが拡大。SNSによって行動が呼びかけられ、民衆が蜂起した。エジプトでは30年にわたって独裁政権を維持していたムバラク大統領が退陣。リビアでは1969年から最高指導者だったカダフィ大佐が殺害された。
震災後の混乱が続く中で8月に菅 直人首相が退陣。野田佳彦内閣が発足した。島田紳助は暴力団関係者との交際が発覚して芸能界引退を発表。テレビドラマ『マルモのおきて』に主演した当時6歳の芦田愛菜が注目を集め、鈴木 福と一緒に歌った主題歌の『マル・マル・モリ・モリ!』がヒットしてマルモリダンスが人気となった。
プレイバック2011年(平成23年)
- ★アカデミー賞
- 『アーティスト』
- ★日本アカデミー賞
- 『八日目の蝉』
- ★NHK朝ドラ/大河ドラマ
- 『おひさま』『カーネーション』/『江 〜姫たちの戦国〜』
- ★日本レコード大賞
- 『フライングゲット』AKB48
- ★日本ダービー馬
- オルフェーヴル
- ★日本カー・オブ・ザ・イヤー
- 日産リーフ
- ★新語・流行語大賞
- 「なでしこジャパン」
[ガズー編集部]
あわせて読みたい「あの頃の愛車」
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