クラウン(MS137)(1987年式) ~現存車を撮影して、当時のカタログをパロディ制作してみた~

クルマの購入に際して、販売店の店頭などで手にする製品カタログ。そこには、各モデルの特長が詳しく記されているだけでなく、スタイリングの美しさやインテリアの魅力を伝える写真も多数収録されています。

ガズー編集部では、こうしたカタログの“フォトアルバム”ともいえる一面に注目。現存する旧車をいくつかピックアップした上で、“実車”をプロカメラマンが撮りおろし、当時のカタログのデザインやコピーを活かしたパロディを作ってみました。

第3回となる今回紹介するのは、8代目のクラウンです。「世界トップレベルの最高級サルーン」としてこのモデルが誕生したときの空気感、皆さまに伝わるでしょうか。

GAZOO旧車カタログ、当時のカタログ

今回新たに製作した「GAZOO旧車カタログ」と、当時のカタログ。それぞれを見比べてみてください。

  • GAZOO旧車カタログ(PDF)
    GAZOO旧車カタログ(PDF)
    トヨタ・クラウン(MS137)
  • 当時のカタログ(Flash)
    当時のカタログ(Flash)
    トヨタ・クラウン(MS137)※トヨタ自動車75年史サイトへ

※閲覧できる環境には限りがありますが、今回のパロディカタログと共にご覧ください。なお、当リンク先の加工・ダウンロード印刷は禁止されております。

今回の旧車カタログ「トヨタ・クラウン(1987年式)」

型式:MS137
グレード:4ドアハードトップ ロイヤルサルーンG
エンジン:7M-GE 3000EFI DOHC

1955年に初代が誕生して以来、トヨタを代表する高級乗用車として代を重ねてきたクラウン。「満たされて、新しいクラウン。」をキャッチコピーとする8代目がデビューしたのは、1987年9月のことでした。

伝統と歴史を受け継ぐ一台が“設計の基本思想”に掲げた、「乗る人の誇りと歓び」。それを皆さまに提供すべく、「ステイタスを充分に演出する格調と気品に満ちたスタイリング」「高次元でバランスの取れた車両基本性能」「先進装備の積極的採用や万全のこころくばりによる入念な造り込み」を目指しました。

「思いのままに。」この一言を実現するために、私たちは総てのテクノロジーを注ぎました。

カタログの冒頭に見られたこの一文も、当時の並々ならぬ情熱を表すものです。

  • 力感を湛える4ドアハードトップ ロイヤルサルーンGのワイドボデー。Cピラーの王冠エンブレムからも、その誇りが伝わってきます。
    力感を湛える4ドアハードトップ ロイヤルサルーンGのワイドボデー。Cピラーの王冠エンブレムからも、その誇りが伝わってきます。
  • 直列6気筒エンジンは、最高出力190ps/5600r.p.m.、最大トルク26.0kg-m/3600r.p.m.を発生。全域にわたる高トルクが自慢でした。
    直列6気筒エンジンは、最高出力190ps/5600r.p.m.、最大トルク26.0kg-m/3600r.p.m.を発生。全域にわたる高トルクが自慢でした。
  • 走行状況に応じてマイコンがショックアブソーバーの減衰力を最適に変化させる電子制御サスペンションTEMSもトピックのひとつ。
    走行状況に応じてマイコンがショックアブソーバーの減衰力を最適に変化させる電子制御サスペンションTEMSもトピックのひとつ。
  • 4輪独立懸架と電子制御エアサスペンションを採用した8代目クラウン。豪快な走りと滑らかな乗り心地の両立が図られていました。
    4輪独立懸架と電子制御エアサスペンションを採用した8代目クラウン。豪快な走りと滑らかな乗り心地の両立が図られていました。
先進感あふれるコックピット。世界初のデュアルビジョンメーターは、8代目クラウンならではの特徴的な装備として話題に。
先進感あふれるコックピット。世界初のデュアルビジョンメーターは、8代目クラウンならではの特徴的な装備として話題に。
  • 快適性を追求したフロントシート。パワーアジャスト機能が備わっており、乗員の体を的確なホールド感で支えてくれます。
    快適性を追求したフロントシート。パワーアジャスト機能が備わっており、乗員の体を的確なホールド感で支えてくれます。
  • リヤシートも電動調節式で前後スライドが可能。温かみのあるソフトなファブリックが、高級車としての豊かさを感じさせます。
    リヤシートも電動調節式で前後スライドが可能。温かみのあるソフトなファブリックが、高級車としての豊かさを感じさせます。

(撮影協力・資料提供:トヨタ博物館 http://www.toyota.co.jp/Museum/

[ガズー編集部]

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