【GAZOO車クイズ Q.80】ドラムブレーキと比較した場合の、ディスクブレーキの特徴として正しいものは?
ドラムブレーキと比較した場合の、ディスクブレーキの特徴として正しいものは?
Aコストが安い
Bブレーキをかける力が低い
Cフェード現象が起きやすい
Dベーパーロック現象が起きやすい
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Bブレーキをかける力が低い
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かつての自動車は4輪ともドラムブレーキが使われているのが普通でした。金属ドラムの内側に摩擦材を入れ、それをシリンダーでドラムに押し付けて制動する(=ブレーキをかける)方式です。
コストが安く、スタンダードなシステムとして広く採用されました。摩擦材のシューが回転する力によってドラムに押し付けられることで自己倍力作用が生まれ、高い制動力が得られるのも特徴でした。
ただ弱点もありました。摩擦によるブレーキは運動エネルギーを熱エネルギーに変換する仕組みですが、ドラムブレーキは構造的に放熱性が低いという性質を持っていました。シューの温度が高くなって制動力が低下するフェード現象や、ブレーキフルードに気泡が生じて油圧機構が働かなくなるベーパーロック現象が起きやすかったのです。
そこで自動車の速度が高くなっていくと、放熱性の高いディスクブレーキが採用されるようになります。ディスクローターにパッドを押し当てる構造で、自己倍力作用はありませんが、ブレーキブースターを用いることで制動力を強化しました。
※詳しくは【よくわかる 自動車歴史館】《ブレーキ――ぶつからないという正義》
https://gazoo.com/article/car_history/150612_1.html
[ガズー編集部]
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