【GAZOO車クイズ Q.84】世界初の自動車とされる「キュニョーの砲車」についての記述で、正しくないものは?

世界初の自動車とされる「キュニョーの砲車」についての記述で、正しくないものは?

A駆動方式はRR

Bステアリング機構はラック&ピニオン

Cシャシーは木製

Dテスト走行で事故を起こした

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A駆動方式はRR

キュニョーの砲車が初披露されたのは1769年。当時のフランスはルイ15世の治世下で、7年戦争での敗北により軍事力の強化が喫緊の課題となっていました。そこで考えられたのが、大砲などの運搬に最新技術の蒸気動力を使い、機動力を上げることでした。

設計を担当したのは、軍事技術者のニコラ=ジョゼフ・キュニョーです。蒸気機関は17世紀の終わり頃から研究が進められ、揚水ポンプとして利用されるようになっていました。キュニョーはこれを動力に使おうと考えたのです。

彼が製作した自動車はリア2輪、フロント1輪の三輪車で、車体の前部には容積50リッターほどのボイラーと直径30cmを超える2本のシリンダーが据え付けられていました。ピストンの往復運動を前輪に備えられたラチェットで回転運動に変換しており、駆動方式は現代風にいうところのFF(フロントエンジン・フロントドライブ)です。

シャシーは木製のラダーフレーム、ホイールも木製でした。ステアリングは船のかじを流用しており、機構としてはラック&ピニオン式ということになります。しかし、方向転換がうまくゆかず、テスト走行で壁に激突する事故を起こしてしまいました。

※詳しくは【よくわかる 自動車歴史館】《蒸気と電気――ガソリン自動車前史》
https://gazoo.com/article/car_history/140815_1.html

[ガズー編集部]

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