新型CIVIC TYPE Rがスーパー耐久最終戦の鈴鹿でレースデビュー

2022年9月最初の週末にモビリティリゾートもでぎでスーパー耐久第5戦、およびEnjoy Hondaのイベントが同時開催された。Enjoy Honda とは、Hondaのモータースポーツや二輪・四輪・パワープロダクツ製品を「見て、遊んで、体感する」ことを目的としたイベントだ。ホンダのおひざ元だけあり、とても多くの来場者でにぎわい、スーパー耐久も1万人以上の来場者があった。もでぎの中央エントランス付近で、6代目7代目シビック TYPE R 開発責任者であり、スーパー耐久743号車 Honda R&D Challengeのドライバーでもある柿沼秀樹氏のトークショーが行われた。

柿沼秀樹氏は、2022年発売のFL5型の開発のポイント、初代から先代タイプRの開発秘話、そしてスーパー耐久参戦の理由などについて語った。なお、Honda R&D Challengeはワークスチームではなく自主的な課外活動チームだ。2019年、2020年は会社からの支援もなく、会社により近いもてぎにスポット参戦し、2021年は4戦、2022年は仲間も増えフル参戦の予定だ。柿沼氏は、「スーパー耐久に参戦し、車に足りないものも鮮明になり、次の開発に役にたった」と語り、スーパー耐久は短距離のレースとことなり、市販車にとっても得るものが多いということだろう。

トークの最後に、本年スーパー耐久の最終戦である鈴鹿に新型CIVIC TYPE Rをレースデビューさせる予定であることを発表した。カテゴリーは現状と同じST-2クラスだそうだ。また、来年までにニュルブルクリンクでFF最速タイムを更新できたら、現在の743というゼッケンの変更もありえると冗談交じりに話した。なお、743というゼッケンは、2017年にニュルで先代CIVIC TYPE Rが記録した7分43秒というFF最速タイムを意味している。

ご存知のように、新型CIVIC TYPE Rは9月2日に発売になった新車だ。「速さ」と官能に響く「ドライビングプレジャー」が両立する究極のピュアスポーツ性能を目指している。VTEC TURBOエンジンをさらに磨きあげ、出力とトルクの向上を実現している。またクルマとの新たな関係をつくる、TYPE R専用のデータロガー「Honda LogR(ホンダ ログアール)」を搭載している。

2022年のスーパー耐久最終戦鈴鹿、そして2023年に新型CIVIC TYPE Rがどんな走りをみせてくれるのか楽しみだ。そしてST-2クラスでGRヤリスの強力なライバルになることだろう。

(GAZOO編集部)

スーパー耐久(S耐) 新着記事一覧

MORIZO on the Road