GAZOOピットツアーをチャンピオンチーム「HELM MOTORSPORTS」の全面協力で開催! 大人も子供も体験で笑顔満開!
7月8日&9日に、宮城県にあるスポーツランドSUGOで開催された ENEOSスーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONE「 第3戦 SUGOスーパー耐久3時間レース」。
予選日は雨が降り肌寒かったものの、決勝日は照りつける日差しに肌が痛いくらいで、手持ち扇風機を持っている人やカキ氷の列に並ぶ人が沢山見受けられました。
スポーツランドSUGO戦は毎年2つのグループに分かれてのレースとはなりますが、コース幅が狭く白熱したバトルが各所で繰り広げられるレースに、観戦に訪れたファンのみなさんも、暑さもあいまりオーバーヒート寸前でした!
第3戦SUGOではHELM MOTORSPORTSのご協力で開催!
ということで! 第2戦富士24時間に引き続き、第3戦でも「GAZOO.com愛車ピットツアー」を開催しました。
ちなみにこのピットツアーは、スーパー耐久に参戦するチームとファンの距離をもっと縮めたいという思いのもと、スーパー耐久機構のご協力をいただきGAZOO.comが2023年シーズンからスタートさせた企画です。
そして、今回ピットツアーを実施させていただいたチームはST-XクラスでGT-Rを走らせる「HELM MOTORSPORTS」さんです。
「地域密着型モータースポーツチーム」という新しい形のチームを目指し、レースへの参戦を中心に、子ども向けの交通安全啓発活動や職場体験・職場見学、さらにはモータースポーツを知らない方でも楽しめる体験型イベントeスポーツ体験会の実施など“地域と深く密着しながら活動する”ということを目標に活動しているそうです。
チームメンバーは若いスタッフが中心となっているそうで、お互いに何でも言い合えるような環境でアットホームな雰囲気だということでした。また、ドライバーがチーム運営を行っているため、レースでの経験や改善点をチームに反映しやすく、意思決定のスピードが早いことが強みだということです。
ドライバーでありチームオーナーの平木湧也選手と平木玲次選手はご兄弟で、レーシングカートを始めたことがキッカケにレースの世界にのめり込んでいったのだとか。
モータースポーツファンを増やしたいという思いから、今回のピットツアーを引き受けて下さったそうです。実際にどうやってレースが成り立っているのかを知ってもらうことで、レースをより身近に感じて欲しいとのことでした。
ちなみに、お2人方とも、このピットツアーのためにレーシングスーツに着替えて下さったところにその人柄がうかがえます。本当に、ありがとうございました!
当日は、3組のファミリー含む17名の方にピットツアーにご参加いただき、パドックをを移動している際も、別チームのピットクルーさんに声をかけてもらい子供達はテンション爆上がりでした(笑)。
そうこうしているうちに、HELM MOTORSPORTSピットに到着!平木湧也選手、平木玲次選手、チームスタッフの皆さんが笑顔で出迎えていただきました。
まずは、ピット内を見学する上での注意点や、実際にどうやって作業しているかなどの説明をしていただきました。さらに今回は、さまざまな体験コンテンツもご用意いただき、参加者のみなさんはとっても御満悦の様子でした。
今回、マシンを見学したりチームの方とお話できるだけではなく、なんと給油やインパクトレンチの体験もさせていただきました!
まずは給油の体験の様子から。レース中は給油タワーから燃料を補給しますが、それ以外の時は手持ちのタンクを使って燃料を入れます。今回は空ではあるもののほとんどの参加者の方が、給油タンクのノズルを給油口である二つの穴にピタリと合わせることが出来ない&ノズルのバネの反動の強さに驚いていました。
コツを伺うと、2つの穴に対して平行にノズルを合わせることが肝とのことですが、頭で分かってもそう簡単にはいきません。かなり大変な作業なんですね!
「この作業を素早く確実にこなすなんて…。ダイエットがてら、筋トレでも始めようかな」と、来るべき時に備えて?トレーニングを検討する方も。これを機にメカニックの作業にも注目すると、レースの魅力をもっと味わえるかも!
「キュイイイン」という爆音を立てながら、レース用インパクトレンチを使う操作も体験させていただきました。1人目の方が実際にやってみると、想像以上の音の大きさにざわつきが起こりました。
「ピット裏から聞いても耳が痛くなるくらいだったのに、間近で聞くとこうも違うのか」と、驚きの表情を見せる方もいらっしゃいました。
体験者の多くの方が話していたのは、インパクトレンチ自体は軽いのに、使用中の反動で重さが倍くらいになることです。これは実際にレバーを引かないと分からなかったということでした。
ちなみに、インパクトレンチを使いタイヤ交換を行うメカニックさん達は、何百回と練習をくり返し本番に挑むのだとか。タイヤが途中で外れてしまうと事故の要因にもなり得るし、交換に手こずってしまうとレースの勝敗に関わってくるため、絶対にミスが許されない仕事だと話してくれました。その話を真剣な眼差しで聞く子供達の顔が、とても印象的でした。
こうした体験を通じて、「観客席やテレビの画面から見るドライバーとピットクルーは特別な存在に感じていましたが、実際に会話をしてみると、予想以上にみなさん気さくで親近感を持つことができました」と笑顔を見せていた方も!
今回も子供達を対象に、特別にNISSAN GT-R NISMO GT3の運転席に座らせていただくことが出来ました。前が見えない、狭くて少し怖かった、自分の家のクルマより乗りにくいなど、それぞれ感想を教えてくれましたが、お子さんたちの笑顔はもちろん、お子さんを見つめる親御さんの笑顔もとっても印象的でした。
プロのレーシングドライバーを目指しているという「あやと君」は、レーシングスーツを着てピットツアーに参戦してくれました。実際にレースで使っている車両に乗れるということと、プロレーサーから実際に話を聞けるということで、この日を心待ちにしていたのだとか。
「このボタンは何ですか?どういう時に使うんですか?」と、様々な質問をぶつけていたあやと君。今は観戦する側ですが、レースを盛り上げるドライバーになる未来はそう遠くないはずです。
ピットツアーの参加者に元気をもらった
みなさん思い思いのピット見学を楽しんだラストの締めは、お世話になった選手&メカニックのみなさんと一緒に集合写真撮影。参加者のみなさんの笑顔がとっても素敵でした。
こうして、約20分間のピットツアーは無事終了。ピットウォーク参加のチケットをお持ちの方はそのままピットウォークに参加、それ以外の方は再び集合場所だったイベント広場まで移動し解散となりました。
今回ツアーにご協力いただいた平木湧也選手は、「インパクトや給油タンクなどの体験から、レーシングカーの細部やピットの内部など他のイベントなどでは体験できないことがこのピットツアーでは体感することができたかと思います。
私たちもみなさんの笑顔や感動を見ることができ、それがモチベーションにもつながりましたし、レース前に元気をもらうことが出来ました!参加していただきありがとうございました」と参加者に劣らぬ笑顔で語ってくれました。
えいた君(左)
ディズニーランドよりも、サーキットに行く方が楽しいというえいた君。ピットの裏側や乗車体験は2度とできないであろう貴重な体験だったということです。
帰宅後も興奮が収まらず、ずっと奥様に説明していたということです。
小林さんファミリー(右)
レースカーのバケットシートに座り、シートの硬さやステアリングのボタンの多さなど、初めて見る、聞くことばかりで良い刺激になりました。ありがとうございました!
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3回目の開催となったピットツアーですが、ご協力いただいたチームのみなさん、参加して下さったピットツアー参加者のみなさん、本当にありがとうございました!
面白かった、また参加したいと言っていただき、GAZOO編集部もうれしくなりました。
次回のスーパー耐久第4戦では、TEAM ZROONEさんで実施させていただく予定です!
ピットツアー以外にも、オーナー取材を決行
このほかにも、スーパー耐久第3戦を現地で観戦するファンの方の愛車をプロカメラマンが撮影する取材企画も実施しました。
その愛車記事もGAZOO.comで後日公開します!
GAZOO編集部、よくばりオススメグルメ
サーキットでの楽しみは、レースだけではありません。サーキットによって、名物が食べられるのも◎。今回ご紹介するのは、メディアタワー付近で販売されていた「合鴨の蒸し焼き」。
なんと500円でかなりのボリュームでした。お店の方にインタビューすると、原価度外視で販売しているとのこと!
来年も出店するそうなので、ぜひ食べてみてください♪
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(文:矢田部明子 写真:中村レオ、折原弘之)
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