狭い道を安全に走るコツ(クルマの運転 苦手克服)
いつも広くて見通しのいい道を走るわけではありません。センターラインのない道路、すれ違うのにギリギリの幅しかない道路を通らなくてはならないことも多いでしょう。慣れた人でも、そういう場所では障害物に気づかず、ボディーの側面やホイールをこすって傷つけてしまうケースがよくあります。
狭い道でも、自分のクルマの大きさと位置をしっかりつかんでいれば怖くありません。すれ違いでもゆとりを持って走るためのコツをご紹介します。
ステップ1 運転席からの見え方を参考に、自分のクルマの車幅をつかむ
- クルマの向きが道路と平行で、かつ白線がボンネットの中心を通っている場合、左のタイヤはその白線上にあります。これを目安にクルマの車幅感覚をとらえましょう
何より大切なのは、自分が乗っているクルマの車幅感をつかむこと。乗用車の車幅は1.7mから1.8mぐらいが多いのですが、数字ではよくわかりません。自分のクルマと道路の関係を知るには、運転席からの見え方を正確に覚える必要があります。
例えば一般的な右ハンドル車の場合、かつ運転席から道路の白線がボンネットの中心を通るように見えたとき、左のタイヤはその白線の上に乗っています。右のタイヤはアクセルペダルの延長線上にありますから、自分の右足の下にあると考えてください。
実際の道では、白線があるとは限りません。側溝なども目印として使えますので、臨機応変に対応しましょう。
機会があれば、駐車場などの広い場所や、すいた道の路肩などで、運転席からの見え方を確認してみてはいかがでしょうか。
ステップ2 混雑する道は徐行が基本、障害物を避けたらクルマは道に平行に
- 歩行者や自転車が多い場所では、必ず徐行を! 「危ないかも」と思った時に、すぐに止まれるスピードを維持してください
夕方の商店街などでは多くの買い物客が歩き、自転車も通行しています。商品が店の前に置かれていることもあり、また子供の飛び出しにも気をつけなければなりません。ベテランドライバーでも神経を使います。
こういう場所を通る場合は、歩くようなスピードでの徐行が基本。「危ないかも」と思ったら、止まって歩行者や自転車が行き過ぎるのを待ちましょう。
また、電柱などを避ける時は無理にギリギリを狙わないように。右側に歩行者がいないことを確認したら、確実な間隔を空けて通りましょう。障害物を避けた後は、クルマを道路に対して並行な状態にしてハンドルを真っすぐに。斜めのままでは、自分のクルマの位置がわかりにくくなります。
ステップ3 対向車とすれ違う時は確実に左に寄せ、場合によってはミラーをたたむ
- すれ違いに不慣れなうちは、自分のクルマを左に寄せて停車し、相手に通り抜けてもらいましょう。幅の狭い場所では、ミラーをたたむこともお忘れなく
対向車とすれ違う時は、なるべく道幅が広い場所を選び、確実に左側にクルマを寄せましょう。左側の感覚をしっかりつかみ、右側はぶつからないよう目で見ながら進みます。ギリギリの幅しか空いていない時は、ドアミラーをたたみましょう。対向車もドアミラーをたためば、10cm以上の余裕が生まれます。
ここでも徐行するのは当然ですが、場合によっては停車して相手が通り過ぎるのを待ちましょう。止まっていれば、こすってしまう危険性も減ります。
こうしたすれ違いも、慎重な運転を心がければ大丈夫です。狭い道での運転に自信が持てれば、ドライブがもっと楽しくなりますよ!
ワンポイントアドバイス
障害物は運転席からは見えない場所にも。必要な場合は降りて確認しよう
- 障害物は運転席からは見えない、死角となる場所にもあります。不安になったら、クルマを降りて進む先の状態を確かめてみましょう
子供用の自転車や三輪車、鉢植え、ゴミの収集箱など、背の低い障害物は運転席から見えない場合があります。また、思わぬ場所に縁石があってホイールをこすってしまうことも。周りの状況がよくわからない場合は、同乗者に降りて見てもらうか、自分が降りて周囲を確かめてみましょう。
【監修・解説者】
ドライビングエキスパート
(トヨタの元テストドライバー)
滝本 良夫(たきもと・よしお)
約40年にわたりトヨタの運転技術指導員として活躍しながら、車両実験部でハイエース、ダイナ、コースターなどの商用車系開発の実験および商品監査に携わる。2014年に定年退社。
[ガズー編集部]
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