トヨタ3Sエンジンが30年ぶりに里帰り!?今なお熱いファンが多いトヨタの4WDターボスポーツ セリカGT-FOURを中心としたオーナーミーティング【全国ST16ミーティング】
みんからを中心に繋がるT160系トヨタセリカのオーナーズクラブのオフ会が、静岡県磐田市のヤマハコミュニケーションプラザで開催された。鋭い人はもうピンときたと思うが、トヨタ車がヤマハに?という人のために解説しておくと、トヨタとヤマハは1964年以来、エンジン開発のパートナーシップを結んでいるのだ。T160系セリカも例外ではなく、フラッグシップモデルのST165セリカGTーFOURに搭載される3SーGTエンジンもヤマハ製。というわけで約30年ぶりの里帰りとして、このスペシャルオフ会が開催されたというわけだ。
今回のスペシャルミーティング開催の背景には、ある運命的な出会いがあった。それは今年の3月に群馬県の万座温泉スキー場で行われた、1987年に公開された映画『私をスキーに連れてって』関連のイベント。
劇中に登場するST165で参加していたメンバーの上田さんに、プライベートで来場していたヤマハの近藤さんが声をかけたのがきっかけでオーナークラブのことを知り、ミーティング会場としてヤマハ施設の使用に尽力したのだ。
というわけで2019年10月13日(日)に開催された『全国ST16ミーティング』。
参加したのはST165が17台、ST162Cセリカコンバーチブルが2台、後継モデルであるST185とST205オーナーもやってきて、計25台の大きなミーティングとなった。じつは開催日は台風19号が各地で猛威を振るった翌日。関東方面からの参加予定者もいたのだが、高速道路の通行止めにより残念ながら不参加となったのだ。
日頃はインターネットを通じて交流や情報交換をしているメンバーが、それぞれの愛車を囲みながら過ごすだけでも楽しいが、今回のミーティングではオーナーたちにとってはまたとないサプライズイベントが用意されていた。なんとT160系セリカの開発に関わったトヨタとヤマハの技術者が、多数ゲストとして登場。車座になりながら当時の逸話が語られたほか、オーナーからの様々な質問にもざっくばらんに答えてくれたのだ。
- ヤマハ発動機株式会社 上席執行役員 丸山平二さん
スペシャルゲストのお一人が、ヤマハ発動機株式会社の上席執行役員の丸山平二さん。入社以来長年に渡りエンジンの実験や設計に携わり、3SーGエンジンではピストンの設計や潤滑系を担当していた。「ST165からのセリカGTーFOURは、トヨタのWRC参戦とヤマハのエンジン開発の歴史が詰まったクルマ。イベントに参加させていただいて、オーナーたちのクルマへの愛を感じました。今後もできることはサポートしていきたいですね」と感想を語っていただいた。
- ヤマハ発動機株式会社 近藤丈雄さん
ミーティング開催の陰の立て役者でもあるヤマハ発動機の近藤丈雄さんの現在の役職はMC事業本部 品質保証統括部 主管だが、入社から30年以上に渡って自動車エンジン開発に関わってきた方。T160系セリカでは、性能と燃費、排ガス関係の実験を担当したという。
「当時は2000ccの枠組みの中で、各車が競い合っていた時代。今のクルマにはない個性がありました。そんなトヨタ(ヤマハ)らしいクルマを今後も長く楽しんでいってほしいと思います。そしてST165のような魅力的なクルマがまた登場することを願っています」とのこと。
そしてジャンケン大会の特賞として飛び出したのが、開発メンバーのお一人が披露のつもりで持参したWRCワークスマシン用!?のチタン製コンロッドとスペシャルピストン!! 見事にお宝を射止めたのは藤本正也さんでした。
最後にクラブの特徴などを今回のミーティングの各種調整から当日のMC役まで務めていたメンバーの上田さんに尋ねてみると「同じクルマを乗る仲間として、派閥とかもなくゆるい感じで仲良くやっています。メンバー員は30人くらいで、年齢は20代から60代までで、職業もバラバラなんです。普段の活動はネットを通じての情報交換が中心で、不定期に飲み会なども開催しています。ミーティングはT160系のみで年に2回、今回のようなT180、T200系も含めたものを1回開催しています。グループとしては現状維持で、メンバーが長くセリカに乗り続けていけるようにみんなで支え合っていきたいですね」と、答えてくれた。
(テキスト:川崎英俊 写真:平野 陽)
[ガズー編集部]
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