日産 スカイライン GT-R R34が一番人気の“Kansaiサービス”&ひな壇がない展示方法が好評の“VARIS” ~東京オートサロン2020ブース探訪~
年明け早々の超ビッグイベント、東京オートサロン2020。
私はGAZOO.com編集部から特命を受け、異彩を放つ出展ブース、 老舗チューニングショップ “Kansai(カンサイ)サービス” と人気のエアロパーツブランド “VARIS(バリス)” のブースを直撃。
出展担当者はもちろん、来場者のみなさんにインタビューを行いました。
Kansaiサービスブース
毎年西ホールにブースを構えているKansaiサービス。大きな黒ベースの壁とグレーのカーペットがとってもアダルトな雰囲気です。展示車両はスバルWRX、トヨタ 86、90スープラ、日産 スカイラインR34 GT-R、R35 GT-Rの5台。Kansaiサービスの向井敏之代表にブースのコンセプトをうかがいました。
向井代表:「Kansai」のロゴを覚えていただき、Kansaiのクルマ作りをわかってもらえればいいのかなと思っています。
毎年参加しているので、展示車のボディカラーはいつも白+Kansaiのラインストライプでやろうと。うちの基本カラーで、これが定着しているので、これでいいんじゃないかと。
何十年もやっていればそういう風になるのかな。(東京オートサロンの)名物親父、ここにいます的な(笑)。
――展示車について教えてください。
向井代表:日本で一番熱いクルマたちを揃えて持ってきました。R34 GT-Rが一番じゃないかというぐらい人気でビックリしました。R34は高騰していて、すごく高いクルマになってしまっているんですが、RB26を楽しもうというお客様が多いものですから。
いろいろなものをリニューアルしながら、大事に乗ってもらいたいと思っています。展示車は走行2万8000kmのピカピカのR34です。
――話題の90スープラはいかがですか?
向井代表:90スープラはやっと入りまして。全然入らなくて困りました。
3リッターの方をデモカーとして使いたかったので、ノーマルのデータをとるために走り込みました。電子制御の足になっているのですが、リアの動きとか全体の動きが思った以上に良くなかったんです。
うちの裏山、“Kansaiニュル”を走り込み、車高の高さ、アライメントを変えてだいぶ良くなったんですが、もうちょい煮詰めていきたい。
エンジンもいろいろできまして、400馬力ちょいまでいっていますが、まだ第一段階。マフラーも出ると思うので、ファッション的にもいろいろできていくんじゃないかな。
――他のデモカーも役者がそろったような充実ぶりですね。
向井代表:86はNAでも楽しいクルマで、サーキットでもアタックしています。
高速でパワーを求めるならスーパーチャージャー、直線勝負ならターボ。チューニングベースとしていいクルマなので、今回はうちのオリジナルエアロが付いたターボ仕様を展示しています。
それからR35 GT-Rは2017年モデルのブーストアップ仕様、600psぐらいで、通勤や遊び、奥さんとのお出かけ、サーキットも楽しめるクルマです。
最後の1台がEJ20を積んだWRX。4ドアセダンの4WDターボ、これしか残っていません。
スカイラインGT-Rのように、ずっと乗り続けるという方も多いと思うので、長く使えるチューニング、楽しめるクルマを提案しながら、みなさんと遊んでいきたいと思っています。
Kansaiサービスに来られたお客様の声
◆丸山智也己(ちやき)さん(千葉県)
クルマが全車シンプルに統一されているのが素晴らしい。ゆっくりとクルマが見られるスペースを作っていただいているという印象ですね。
今、マークⅡに乗っていて、次のクルマを何にしようかなと悩んでいるのですが、じっくりとクルマを見られるし、お話しもゆっくりできます。
Kansaiサービスはデモカーを持っているので、細かい質問にもていねいに答えてくれるというのがメリットだと思っています。
また、デモカーのデータをしっかりとっているので、コンピュータのセッティングをしてもらっても、不具合が出ないんですね。
よくチューニングカーに乗ると、調子が悪いとか低中速が悪いとかなどの話を聞くのですが、全然そういうことがない。気にしないで踏んでくださいという言葉を聞くと安心して乗れます。
千葉から奈良はすごく遠いのですが、年1回ぐらい家族旅行をかねて、マークⅡに乗ってメンテナンスに行っています。
- ご家族で来場した丸山さん(中央が智也己さん)。左端がKansaiサービスの向井代表
◆加藤大貴さん(静岡県)
Kansaiサービスとはコペンのマフラー交換をお願いしたのが最初で、4~5年ぐらいお付き合いさせてもらっています。
毎年オートサロンには来ているのですが、いつも同じ場所なので、すぐにわかります。ブースの印象は最新のクルマを取り込みつつ、R34のように前のクルマも取り入れていて、すごくいいなという感じです。
どこのブースにもR35はあるんですけど、R34はあまり置いていない。クラッチを切って変速するクルマが減っている中で、これだけのラインナップがあるのはすごいと思いますし、これだけのデモカーを持っているのもすごいなと思いました。
ぼくはここで商談したことはないですけど、パーツの相談はいろいろとさせてもらっています。他のブースにも行きますけど、良くしてもらっているので、まずはここに来て、新年のごあいさつをしてという感じですね。
- 加藤さんと向井代表
Kansaiサービスの強みは、データに裏打ちされた長年の実績と、お客様に無理のないチューニングを提案する提案力。
そして忘れてはいけないのが、いつの時代もメーカー問わず、しっかりとデモカーを用意してくれるところ。
お客様のコメントを見てもわかる通り、Kansaiサービスのセールスポイントはしっかり伝わっているようですね。それにしてもR34 GT-Rが一番人気というのは東京オートサロンならでは。
VARISブース
続いては機能性を備えたエアロパーツが大人気のVARIS。Kansaiサービスと同じ、西ホールにブースを構えています。
ブースの中央にノーマルバンパー+ワイドボディのトヨタ 90スープラを展示し、周囲には90スープラ(オリジナルランデュースのデモカー)、80スープラ、日産 R35 GT-R、スカイライン400Rの4台を展示。さらに通路を挟んだ車両展示エリアにはホンダ シビック タイプR、VW ゴルフ GTI、ゴルフ R、スバルWRX(オリジナルランデュースのデモカー)の4台を展示し、まさに粒ぞろいといった印象。ブースを担当しているVARISの矢萩忠央さんに見どころをうかがいました。
矢萩さん:昨年、90スープラが出たのでスープラメインで3台を並べました。うちには80スープラもあるので、90が2台、80が1台です。
見た目だけではなく、エアロパーツはチューニングパーツというのがうちのコンセプトで、各エアロに取り込んでいるので、それを見せられるようなブースづくりというか。お客さんにどんどん中に入って見てもらいたいので、あえてクルマをひな壇にのせていません。
――ひな壇にのせるとのせないのでは、どのような違いが?
矢萩さん:お客さんの目線でじっくり見てもらえるようになります。いつもセンターのクルマはひな壇にのせて、高い位置で見せているのですが、今回はすべて見どころ満載のクルマなので、そういう区別はしていません。
段があるとクルマに近づきづらくなるので、お客さんにのぞいてもらったり、見てもらうのが大事。あえてフランクな感じで展示しています。
――VARISさんは、スープラに対するこだわりが強いですよね。
矢萩さん:90スープラが出る話が持ち上がった時、エアロをつくるのは決めていましたが、80スープラが全世界でレジェンドカーになっているので、80も90もやっておかないとお客さんに認められないんじゃないかと思って。
新しもの好きなメーカーではなく、こだわっているというのを見せたかったですよね。スカイラインの400Rも初展示ですが、こちらはスープラのライバルとして扱われているので、やるべきだと判断しました。
――お客様の反応はいかがですか?
矢萩さん:良いですよ。去年の3月、4月ぐらいから90が出たら買うので、エアロを作らないんですかという問い合わせが来ていたんですよ。
そんな状況からスタートしているので、みなさん期待されているんじゃないですかね。うちはキャンギャルを置かないので、その代わりにクルマを近くで見られたり、スタッフと話ができます。ブースは狙い通りだと思います。
VARISに来られたお客様の声
◆末盛啓之さん
一番目をひくのは、やはり90スープラのワイドですね。今年はこれが一番かっこいいというのが本音です。
同じ目線で見られるのはメリットあります。高いところにあると目立つは目立ちますが、手の届かない存在に見えてしまう部分もあると思うので、フラットなところにあるのがいいのではと思います。
ユーザー目線に立った作りで、ただ単にこういうのがあるんだよ、買ってくれではなく、お客さんがくつろげるスペースまでちゃんと考えている会社なのかなと思います。
インプレッサに乗っているスバルファンなので、WRXを見ている人はどれだけいるのか、やっぱり気になりますね。
- 末盛さん
◆前田綾一さん
ブースに入ってすぐ、90スープラのワイドボディが目につきました。話は聞いていたのですが、ここまでワイドで大迫力になるとは思っていなかったので、度肝を抜かれました。
目線もクルマと同じ高さになっていて見やすいですし、台がないことによって、カーボンの目やチリなど、製品の良さを近くで見ることができます。
また、ブース内に2つのモニターがあり、VARISのプロモーション映像と車載映像が見られます。一回ループするまで画面を見てしまいますね。
VARISの魅力はいっぱいあるのですが、まずは造形美。ボディラインがものすごくキレイで、機能美もある。レースに供給しているメーカーでもあるので、そこがすごいなと。
実際、自分もフルバリス仕様のランエボでサーキットを走って、効果をわかっているので、知らない人に教えられます。
- 前田さん
エアロパーツのメーカーだけに、エアロパーツをどう見せたら良いか、一番わかっているということでしょう。
ひな壇をなくしてより近くで見られるようにしたのは非常に合理的。異なるボディ形状の90スープラを隣り合わせで展示し、比較できるようにしたのもナイスです。
それにしてもビックリしたのはスープラへの並々ならぬこだわり。わざわざ80もつくるなんて、VARISは本当にクルマ好きの味方ですね!
執筆:ゴリ奥野
[ガズー編集部]
東京オートサロン2020ブース探訪
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